ポアンカレ賞は,数理物理学に貢献した科学者を称える賞である。国際数理物理学協会(International Association of Mathematical Physics)が3年ごとに開催している世界数理物理学大会(International Congress on Mathematical Physics)のタイミングで授与している。
過去の主な受賞者(受賞時年齢)をみると,Haag(75),Wightman(75),Thirring(73),Yau(41),Araki(71),Faddeev(72),Witten(55),Sinai(74),Villani(36),Dyson(89),Simon(66),Borodin(40)とそうそうたるメンバーで毎回3-4名選ばれている。
今回2021年,東京大学大学院数理科学研究科の緒方芳子教授が受賞した。その受賞理由は,「オンサーガー相反定理の定式化から,行列積状態の理論や無限量子スピン鎖の対称性で保護されたトポロジカル相の理論への革新的な貢献まで,量子スピン系の数学的理論に関する画期的な研究に対して」ということだ。
田崎晴明さん・立川裕二さんとの共著論文もある。緒方芳子さんは東大の物理出身で,2004年に1次元格子系における非平衡特性(Non-equilibrium properties of one-dimensional lattice systems)で物理の博士号を取得している。海外のポスドクや九州大学の助教を経由して,現在は解析学・作用素環の河東泰之さんの研究グループに所属している(2009年から准教授,2017年から教授)。
2015年度の高校生のための現代数学講座で,「フィボナッチ数列と無理数の有理数による近似」があったので,ひまわりのプログラムをMathematicaでかいてみた。
f[a_] := ListPolarPlot[Table[{2 a Pi n, Sqrt[n]}, {n, 100}], PlotStyle -> PointSize[0.03], ColorFunction -> "Rainbow", ColorFunctionScaling -> True]