2019年4月20日土曜日

A3(1):森達也

森達也のオウム真理教についてのノンフィクション「A3」が無料公開されている。もともと2012年の暮に集英社文庫で出版されていたものをこの度公開した。まだ読み始めたばかりだが,これに共鳴するようにNHKのETV特集で,ドキュメンタリー「連合赤軍 終わりなき旅」を放映していた。A3はこれから読む。

A3(2):森達也に続く)

2019年4月19日金曜日

AI教育に運営交付金重点配分...orz

2019年4月18日の日本経済新聞によりますと,内閣府の総合科学技術・イノベーション会議は,「人工知能(AI)など先進的な技術の教育・研究に積極的に取り組む国立大学に運営費交付金を重点的に多く配分する方針を決めた」そうです。また,先日報道されていた,「2025年までに年間で約25万人のAIを使いこなす人材を育成するための大学改革を進めていく方針も確認した」とのことです。

twitter上ではなんだかなぁ〜という声があふれていた。まったくなぁ〜である。
これに関連しそうな情報をまとめてみた。


◎数理及びデータサイエンス教育の強化に関する懇談会

大学の数理・データサイエンス教育強化方策について」の公表について(平成28年12月21日)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/080/gaiyou/1380788.htm

「数理及びデータサイエンスに係る教育強化」の拠点校の選定について(平成28年12月21日)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/080/gaiyou/1380792.htm

数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム
http://www.mi.u-tokyo.ac.jp/consortium/
北海道大学 データサイエンスセンター
https://www.mdsc.hokudai.ac.jp
東京大学 数理・情報教育センター
http://www.mi.u-tokyo.ac.jp
滋賀大学 データサイエンス教育研究センター
https://www.ds.shiga-u.ac.jp/dscenter/
京都大学 データ科学イノベーション教育研究センター
http://ds.k.kyoto-u.ac.jp
大阪大学 数理・データ科学教育研究センター
http://www-mmds.sigmath.es.osaka-u.ac.jp
九州大学 数理・データサイエンス教育研究センター
http://mdsc.kyushu-u.ac.jp

【参考】統計数理研究所
https://www.ism.ac.jp/index.html


◎大学の数理・データサイエンス教育強化方策推進検討委員会

「大学における数理・データサイエンス教育の全国展開」の協力校の選定について(平成31年1月8日)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/095/gaiyou/1412367.htm

この20校のなかで目立った動きがあるのは,神戸大学くらいであった。

神戸大学 数理・データサイエンスセンター
http://www.cmds.kobe-u.ac.jp

2019年4月18日木曜日

超伝導と超電導

5年前の新聞記事(Wikipediaの「超伝導」にも引用済み)が,なぜか最近再びとりあげられていた。「超「電」導のひみつ(下)−理研の威光から生まれた」 (菅井保宏 言葉の談話室 朝日新聞ことばマガジン)

それによると,「超電導」という表現は,長岡半太郎の講演録(十分校正されていない)の誤植からきている可能性があるらしい。有賀暢道さんは,もう少し文献をあたってみないとわからないのではとtwitterでコメントしていた。

 授業では,「電場・磁場」と「電界・磁界」とならんで,「超伝導」と「超電導」は理学コミュニティと工学コミュニティの文化の違いとして説明してきたのだが・・・

2019年4月17日水曜日

非常勤講師2週目

前期は「古典力学」と「科学のための数学」と「電磁気学」を担当している。初回の受講生数は結構多かった(やがて指数関数的に減少する予定)。そのうちカリキュラム改正でこれらの科目も削減されるかもしれない。一方,文部科学省は小学校の教科担任制を打ち出しているようだけれど,また,免許法をいじるのか。なんともはや・・・

2019年4月16日火曜日

田原本青垣生涯学習センター

定年を迎えると,2日目には図書館に行くことになっているようだ(「終わった人」)。近場で自習しやすいのが,田原本青垣生涯学習センター内の田原本町立図書館である。9:30の開場から16:00ごろまで偵察してきた。LANコンセント(使えるとは書いていない)と電源のある個人学習ブースが充実していた。Wifiは1回30分×1日4回まで自由に使える(TAWARAMOTO Free Wi-Fi)。

2019年4月15日月曜日

仮名手本忠臣蔵(大序から四段目まで)

月曜日に文楽劇場に行くのは初めてだった。これまでは,土曜か日祝に決まっていたが,定年を迎え曜日選択の自由度が増えた。文楽劇場開設35周年の今年は,4月,7月,11月の3公演で「仮名手本忠臣蔵」の通し狂言をセットでコンプリートする運びである。玄人筋の評判はいまいちのようだが,これはこれでありかなと思う。このパターンでもよいので,通し狂言の公演を増やしてほしい。

今日は午前の部が仮名手本忠臣蔵の大序から四段目までだった。最初の竹本碩太夫がよかった。その次が三輪太夫かな。咲太夫も声が出て元気そうだった。大序の鶴が岡兜改めの段で,上手御簾内での語りの2番目だったと思うが,落ち着いてはっきりした声を安心して聞くことができた。碩太夫は四段目の城明け渡しの段にも抜擢?されていた。この部分は,前回みたときの記憶と違った。それは,暗い門前に大星由良之助がずっとたたずんでいるというもので,別の演目の記憶と混線しているのかもしれない。

塩谷判官切腹の段の切腹作法が続く時間の緊張感がなんともいえなかった。切腹というと1967年東宝の「日本のいちばん長い日(岡本喜八)」における阿南陸軍大臣(三船敏郎)のシーンが印象深かったが,これは忠臣蔵とは関係がない。この段の床本には御台様がずっと登場しているような表現があるのだが,顔世御前の簑助は途中は舞台には出ておらず,塩谷判官が亡くなってから登場していた。今回だけの演出なのか,これが標準的な演出なのか気になっている。

2019年4月14日日曜日

集合と位相[内田]

易しく書いてあるなあと思いながら読んでいくと3pにいきなり,788888898個の数字というのがでてきた。1億以下の自然数全体の集合をすべて列挙する形で表現した場合に登場する数字の総数である。

1桁の数から9個,2桁の数から90×2個,3桁の数から900×3個・・・8桁の数から90000000×8個などとして,9桁の1,0000,0000(1億)の9個まで加えるとこの数字が得られた。それがどうしたといわれると,そうなんだけど・・・。

2019年4月13日土曜日

セブンルール

4/9火のテレビ番組「セブンルール(カンテレ 23:00-23:30)」で北星学園余市高等学校の本間涼子先生がとりあげられていた。彼女は大阪教育大学理科教育専攻の2002年度の卒業生である。私の研究室の学生さんで,卒業論文は「Flashアニメーションを用いた物理用語集の作成」だった。毎日遅くまで相棒の冨崎君と頑張っていたのが印象深い。

番組をみた人達のネットでの評判もすごくよい。大阪教育大学の広報室にも放送があることはいちおう伝えておいたのだけど。https://tver.jp/episode/56831021 でみられるのかな。



2019年4月12日金曜日

倫敦の夏目漱石

「句あるべくも花なき国に客となり」 (夏目漱石 1867-1916)

夏目漱石俳句集[夏目漱石俳句ライブラリ]というウェブサイトがあった。

2019年4月11日木曜日

ブラックホールシャドウ(1)

国立天文台によると,国際研究チームによるイベント・ホライズン・テレスコープのプロジェクトが,地球から5500万光年にあるおとめ座銀河団の楕円銀河M87にある太陽質量の65億倍の質量を持ったブラックホールによる,ブラックホールシャドウの画像撮影(イメージング)に成功したとのこと。
引用:EHT Cllaboration の公開画像より

APEX(チリ),アルマ望遠鏡(チリ),IRAM30m望遠鏡(スペイン),ジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡(米国ハワイ),アルフォンソ・セラノ大型ミリ波望遠鏡(メキシコ),サブミリ波干渉計(米国ハワイ),サブミリ波望遠鏡(米国アリゾナ),南極点望遠鏡(南極)のデータを合成して地球サイズの口径の電波望遠鏡を実現した。

その分解能は 2 μas($2 \times 10^{-6}arcseconds$)であり,これから得られた1.3mm (230GHz)のサブミリ波における数ペタバイトのデータがドイツのマックスプランク電波天文学研究所とアメリカのマサチューセッツ工科大学ヘイスタック観測所に設置された専用のスーパーコンピュータで処理された。

日本のニュースではちょっと日本人の活躍にウェイトがかかっていた。アルファベット順の論文の著者の最初には日本人の名前があったけど・・・。画像処理についてもアメリカチームと日本チームなど4チームが独立に取り組み,従来の分析方法2チームとスパースモデリングなどの新しい分析方法2チーム(この一つが日本チーム)がコンシステントな結果を出した。複数のパターンについて平均化されたものが,今回公表されている画像のようだ。

(注1)「Event Horizon Telescopeによる 超大質量ブラックホールの 事象の地平面スケールの観測」(秋山和徳・本間希樹 天文月報第111巻第6号 358-367 2018)


(注2)「How to Take a Picture of a Blackhole」(Katie Bouman TEDxBeaconStreet 2016)

(注3)幻冬舎文庫の「重力とは何か(大栗博司)2012」の一部が公開された。なお,事象の地平線〜シュワルツシルド半径 $R$ は,ニュートン力学の脱出速度が光速 $c$ になる場合の計算と一致する。
\begin{equation}
\dfrac{m}{2}v^2 = \dfrac{GM}{R}\hspace{1cm}
\therefore R = \dfrac{2GM}{c^2}
\end{equation}
(注4)「ブラックホールはどう視えるか」(福江純 大阪教育大学)

(注5)「ブラックホールの見え方」(広江克彦 EMANの物理学 相対性理論)



2019年4月10日水曜日

非常勤講師初日出勤

以前より30分遅い出勤で,書類提出やら出勤簿押印やら。間違えてすぐにもとの研究室に足が向かう。帰りは3時間早かった。時間感覚がつかめない状態で新年度が始まった。完全リタイアーまでの過渡期。

写真:肌寒しピンボケ桜の散り初め(2019.4.10)

2019年4月9日火曜日

2019年4月8日月曜日

(春休み 8)

「ちるさくら海あをければ海へちる」 (高屋窓秋 1910-1999)

2019年4月7日日曜日

(春休み 7)

「春燈のシェードの翳を書の上に」 (五十崎古郷 1896-1935)

2019年4月6日土曜日

(春休み 6)

「バスを待ち大路の春をうたがはず」 (石田波郷 1913-1969)

2019年4月5日金曜日

(春休み 5)

" freshly mown grass
clinging to my shoes
 my muddled thoughts "
(Gracie Starkey 2004-)

2019年4月4日木曜日

(春休み 4)

「清明の雨に光れる瑠璃瓦」 (古賀まり子 1924-2014)

2019年4月3日水曜日

(春休み 3)

「小さき堰波立てゝをり春の川」 (高木晴子 1915-2000)

2019年4月2日火曜日

(春休み 2)

「仲春や庭の繚乱古机」 (松根東洋城 1878-1964)