引用:EHT Cllaboration の公開画像より
APEX(チリ),アルマ望遠鏡(チリ),IRAM30m望遠鏡(スペイン),ジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡(米国ハワイ),アルフォンソ・セラノ大型ミリ波望遠鏡(メキシコ),サブミリ波干渉計(米国ハワイ),サブミリ波望遠鏡(米国アリゾナ),南極点望遠鏡(南極)のデータを合成して地球サイズの口径の電波望遠鏡を実現した。
その分解能は 2 μas($2 \times 10^{-6}arcseconds$)であり,これから得られた1.3mm (230GHz)のサブミリ波における数ペタバイトのデータがドイツのマックスプランク電波天文学研究所とアメリカのマサチューセッツ工科大学ヘイスタック観測所に設置された専用のスーパーコンピュータで処理された。
日本のニュースではちょっと日本人の活躍にウェイトがかかっていた。アルファベット順の論文の著者の最初には日本人の名前があったけど・・・。画像処理についてもアメリカチームと日本チームなど4チームが独立に取り組み,従来の分析方法2チームとスパースモデリングなどの新しい分析方法2チーム(この一つが日本チーム)がコンシステントな結果を出した。複数のパターンについて平均化されたものが,今回公表されている画像のようだ。
(注1)「Event Horizon Telescopeによる 超大質量ブラックホールの 事象の地平面スケールの観測」(秋山和徳・本間希樹 天文月報第111巻第6号 358-367 2018)
(注2)「How to Take a Picture of a Blackhole」(Katie Bouman TEDxBeaconStreet 2016)
(注3)幻冬舎文庫の「重力とは何か(大栗博司)2012」の一部が公開された。なお,事象の地平線〜シュワルツシルド半径 $R$ は,ニュートン力学の脱出速度が光速 $c$ になる場合の計算と一致する。
\begin{equation}
\dfrac{m}{2}v^2 = \dfrac{GM}{R}\hspace{1cm}
\therefore R = \dfrac{2GM}{c^2}
\end{equation}
(注4)「ブラックホールはどう視えるか」(福江純 大阪教育大学)
(注5)「ブラックホールの見え方」(広江克彦 EMANの物理学 相対性理論)
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