いろいろと問題を抱えていた FaceBook(2004-2021) が Meta に社名を変更したのが,2021年の10月28日だった。その理由として,今後の成長が見込まれるメタバースの開発を事業の中核に向けるということだった。
機が熟していたからなのか,それ以来メタバースの話題をあちこちでよく目にするようになった。ポッドキャストのbackspace.fmでも,2週連続でVRChatの関係者,クレマさんとぴちきょさんが登場していた。
「メタバース」は,ニール・スティーヴンスン(1959-)がSF小説「スノウ・クラッシュ(1992)」の中で初めて用いた造語である。ニール・スティーヴンスンといえば,「ダイヤモンド・エイジ(1995)」であり,この中に出てくるプリマーのイメージはこれからのデジタル化された教育のモデルとして欠かせないものだと思えた。ハヤカワ文庫SFに収録されてすぐのころに両方とも読んでいる。
2003年にはSecond Lifeがスタートし,2007年ごろには日本でも一時かなり流行って注目を集めた(なにせ電通が乗り込むくらいだから)のだが,評判倒れになってしまった。グーグルグラスが潰れたこともあり,XRやメタバースはまだまだ先のことだと思っていた。なにしろ,Appleが本気を出していないので,macOS上ではまともなVR対応アプリが動かないのだ。
さて,この度はどうなることだろうか。どう考えてもVRゴーグルをつけっぱなしで半日過ごすとかいうのは無理のような気がするのだけれど・・・。
[1]ソーシャルVR国勢調査2021(バーチャル美少女ねむ)
[2]いまこそ知りたいVRとメタバース第1回〜これから起きる未来とは〜
[3]いまこそ知りたいVRとメタバース第2回
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