2021年11月7日日曜日

ボース分布

ボルツマン分布からの続き 

$N$個の粒子系の全エネルギーを$E$とする。$i$番目の箱には,$g_i$個の区別できない状態があり,1粒子エネルギー$u_i$を持つ$n_i$個の粒子がこれらの状態に配置されている。ただし,$i=(1,...,M)$とする。各粒子は区別できず,$g_i$個の状態には何個でも入ることができる。Maxwell=Boltzmann分布の場合と同様の式で,このエネルギー分配の場合の数の対数$\log W$の極値問題を考えればよい。

粒子の区別がないので,その個数だけに着目しなければならない。$i$番目の箱に,$g_i$通りの状態があって,$n_i$個の粒子を配置する場合の数$W_i$を考える。

$g_i-1$個の状態のスリットと$n_i$個の粒子を混ぜて並べ,区別できない同種のパターンの数で割ることにすると,$W_i=C_{n_i}^{n_i+g_i-1}=\frac{(n_i+g_i-1)!}{n_i! (g_i-1)!}$とすればよい。

スターリングの公式を適用すると,$\log W = \sum_{i=1}^M \log W_i = \sum_{i=1}^M ((n_i+g_i)\log (n_i+g_i)-(n_i+g_i) -n_i \log n_i +n_i -g_i \log g_i +g_i)$。これから,$\delta \log W = (\log(n_i+g_i) -\log n_i ) dn_i$となる。\\

また,粒子数とエネルギーの制約条件をラグランジュ未定乗数法で取り込めば,

$\delta \{ \log W +\alpha (N-\sum_{i=1}^M n_i) + \beta (E - \sum_{i=1}^M u_i n_i) \} = 0$より,$\sum_{i=1}^M(\log(n_i+g_i)-\log n_i -\alpha -\beta u_i)dn_i = 0$。したがって,$\log(n_i+g_i)-\log n_i -\alpha -\beta u_i = 0$

より,$\frac{n_i+g_i}{n_i}=e^{\alpha + \beta u_i}$であり,状態の占有率は$f_i=\dfrac{n_i}{g_i}= \dfrac{1}{e^{\alpha + \beta u_i}-1} = \dfrac{1}{e^{\frac{u_i-\mu}{k_B T}}-1}$となる。

0 件のコメント: