アメリカレコード協会(RIAA)のセールスデータベースによると,この50年の音楽のメディア別の売上高は次のようなグラフで表される。
自分がレコードを買うようになったのは中学2年(1967)の頃からである。そのころは,45回転のシングル(ドーナツ盤)や33回転のEPあるいはLPなどのレコード若しくはカーステレオ用のカセットのようなメディアしかなかった。1970年代には以前ほどではなかったけれど,妹の下宿に導入されたSONYのステレオコンポでLPを聞く時代が続いていた。
1980年代になって結婚したときにもまだCDは登場していなかった。SONYがCDを開発したというニュースが大学の研究室で話題になったときも,大塚さんはこれは普及しないだろうと予測していた。いやそんなことはないだろうと思っていたが案の定あっというまにCDの時代がやってきた。
1990年代になるとCDもレンタルに頼るだけで買わなくなってしまうのだが,そうこうしているうちに2000年代になって,iPodとiTunesストアが登場したので早速飛びついた。これで録音された音楽の状況が全く変わってしまい,やがてCDも衰退への道を進み始める。一方,アメリカの状況をみれば,ここ数年で音楽はサブスクリプションで聴くというスタイルに完全に移行してしまっている。でも自分はちょっとそれにはついていけないかな・・・
どうしても必要な音楽はいまでもCDを購入/レンタルして,iTunesストアからダウンロードしている。サブスクリプションのかわりはYouTubeであり,1960〜70年代の懐かしのアーティストを古びた映像つきで視聴するようになった。