2019年5月12日日曜日

スリンキーの自由落下(4)

スリンキーの自由落下(3)からの続き

これまで,Mathematicaでの計算を示してきた。黒木さんのようにJuliaをスイスイ使えるようになりたいので,微分方程式をJuliaで数値的に解いてみよう。これがまた,なかかな適当な初心者向けのテキストがないのだ。まあ,オリジナルのチュートリアルとかそのビデオ版をみて勉強すればよいのだが,なまけものには日本語の簡単な入門書が欠かせない。

とりあえず,DifferentialEquationsパッケージの連立常微分方程式を使うための,最小限の手続きを見様見まねであてはめてみると次のようになった。
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using DifferentialEquations
using ParameterizedFunctions
using Plots; gr()

sky = @ode_def slinky begin
  dx1 = v1
  dx2 = v2
  dv1 = -g + k/m1*(x2-x1+L)
  dv2 = -g - k/m2*(x2-x1+L)
  end g k m1 m2 L
L=1
m2=1
k=5
g=10
u0 = [0,-(L+m2*g/k),0,0]
p = (10.0,5.0,1.0,1.0,1.0)
tspan = (0.0,1.0)
prob = ODEProblem(sky,u0,tspan,p)
sol = solve(prob)
plot(sol,vars=(0,1))
plot!(sol,vars=(0,2))
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



2019年5月11日土曜日

スリンキーの自由落下(3)

スリンキーの自由落下(2)からの続き

スリンキー問題の物理はほぼ解決しているのだけれど。物理的なバネならば,粒子の追い越しは不可能であるが,このモデルではそれが許容されている。そこで,自然長以下の場合にバネ定数が非常に大きくなるとして,物理的なスリンキーにより近いモデルで数値計算してこの状況を確認してみる。このモデルでも初期条件によっては,追い越しの発生を完全に禁止できないが,簡単のためにこの非対称弾性モデルを採用した。なお,非対称バネでなく,自然長やバネ定数を変化させても衝突を避けることは可能であるが・・・

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k = 5; m = 1; g = 10; L = 1;
sol = NDSolve[{x1''[t] == m g + k (x2[t] - x1[t] - L) + 
100*k*HeavisideTheta[- x2[t] + x1[t] + L]*(x2[t] - x1[t] - L), 
x2''[t] == m g - k (x2[t] - x1[t] - L) - 
100*k*HeavisideTheta[- x2[t] + x1[t] + L]*(x2[t] - x1[t] - L), 
x1'[0] == 0, x2'[0] == 0, x1[0] == 0, x2[0] == L + m g / k},
 {x1, x2}, {t, 0, Tmax}]

Plot[Evaluate[{-x1[t], -x2[t], k*HeavisideTheta[ x2[t] 
- x1[t] - L]*(x2[t] - x1[t] - L)} /.sol], {t, 0, Tmax}]
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スリンキーの自由落下(4)に続く


2019年5月10日金曜日

スリンキーの自由落下(2)

スリンキーの自由落下(1)からの続き

念のために,3つの同種粒子が2つの同種バネにつながっている場合を確かめてみる。
各粒子の質量を$m$,バネ定数を$k$,自然長を$L$とする。粒子1のみを原点で支え,粒子2と粒子3が鉛直下方に吊りさがって静止した状態から始める。

運動方程式と初期条件は,
\begin{equation}
\begin{aligned}
m \ddot{x}_1 &= m g + k (x_2-x_1-L)\\
m \ddot{x}_2 &= m g - k (x_2-x_1-L) + k (x_3-x_2-L)\\
m \ddot{x}_3 &= m g - k (x_3-x_2-L) \\
x_1(0) &= 0, \quad \dot{x}_1(0) = 0\\
x_2(0) &= L + 2 m g/k, \quad \dot{x}_2(0) = 0\\
x_3(0) &= 2 L + 3 m g/k, \quad \dot{x}_3(0) = 0\\
\end{aligned}
\end{equation}
$M=3m$とし,重心座標 $x_G=(x_1+x_2+x_3)/3$と2つの相対座標$y_1=x_2-x_1-L,\ y_2=x_3-x_2-L$ を導入すると,運動方程式と初期条件は,
\begin{equation}
\begin{aligned}
M \ddot{x}_G &= M g\\
m \ddot{y}_1 &= - 2 k y_1 + k y_2\\
m \ddot{y}_2 &=  k y_1 -2 k y_2\\
x_G(0) &= L+\frac{5 m g}{3 k}, \quad \dot{x}_G(0) = 0\\
y_1(0) &= \frac{2 m g}{k}, \quad \dot{y}_1(0) = 0\\
y_2(0) &= \frac{m g}{k}, \quad \dot{y}_2(0) = 0
\end{aligned}
\end{equation}
これらは簡単に解くことができて($\omega = \sqrt{k/m}$とした),
\begin{equation}
\begin{aligned}
x_G &= x_G(0)+ g t^2/2\\
y_1 &= \frac{3mg}{2k} \cos \omega t + \frac{mg}{2k} \cos \sqrt{3}\omega t\\
y_2 &= \frac{3mg}{2k} \cos \omega t - \frac{mg}{2k} \cos \sqrt{3}\omega t
\end{aligned}
\end{equation}
 したがって,
\begin{equation}
\begin{aligned}
x_1 &= \frac{5mg}{3k}+ \frac{g}{2} t^2 - \frac{3mg}{2k}\cos \omega t - \frac{mg}{6k}\cos \sqrt{3} \omega t \\
x_2 &= L+ \frac{5mg}{3k} + \frac{g}{2} t^2 + \frac{mg}{3k} \cos \sqrt{3}\omega t\\
x_3 &= 2L+\frac{5mg}{3k} + \frac{g}{2} t^2 + \frac{3mg}{2k} \cos \omega t - \frac{mg}{6k} \cos \sqrt{3}\omega t
\end{aligned}
\end{equation}

Mathematicaで計算してみると,
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xg[t_] := L + 5 m g/(3 k) + g t^2/2
y1[t_] := 3 m g/(2 k) Cos[Sqrt[k/m] t] + m g/(2 k) Cos[Sqrt[3 k/m] t]
y2[t_] := 3 m g/(2 k) Cos[Sqrt[k/m] t] - m g/(2 k) Cos[Sqrt[3 k/m] t]
x3[t_] := xg[t] + L + (y1[t] + 2 y2[t])/3
x2[t_] := x3[t] - L - y2[t]
x1[t_] := x2[t] - L - y1[t]

k = 5; m = 1; g = 10; L = 1;
Plot[{-x1[t], -x2[t], -x3[t]}, {t, 0, Pi/3}]

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スリンキーの自由落下(3)に続く



2019年5月9日木曜日

スリンキーの自由落下(1)

@sekibunnteisuu @irobutsu @Yh_Taguchi @Hal_Tasaki @genkuroki などで以前から話題になっていたスリンキーの自由落下をようやくいまごろ目にした。最も簡単な力学モデルについて,田口さんがすでにQiitaに書いているのだけれど,自分でもやってみた。黒木さんのjuliaの計算は凄いし,田崎さんの物理的説明もわかりやすいし,前野さんの動画もおもしろいのだった。

質量$m_1$の粒子1と質量$m_2$の粒子2が,自然長 $L$,バネ定数 $k$ の軽いバネの両端に取り付けられている。粒子1を原点に置いて支えながら,鉛直下方に静かにバネを垂らすと粒子2は $x=L+m_2 g /k $の位置で静止する。時刻 $t=0$ で粒子1の支えを静かに取り去ると,2つの粒子は重力とバネの弾性力によって運動を開始する。

運動方程式と初期条件は,
\begin{equation}
\begin{aligned}
m_1 \ddot{x} _1 &= m_1 g + k (x_2 - x_1 - L)\\
m_2 \ddot{x} _2 &= m_2 g - k (x_2 - x_1 - L)\\
x_1(0) &= 0, \quad \dot{x}_1(0)=0\\
x_2(0) &= L+\frac{m_2 g}{k}, \quad \dot{x}_2(0)=0
\end{aligned}
\end{equation}
 ここで,重心座標 $x_G=(m_1 x_1 + m_2 x_2 )/M$ と相対座標 $x=x_2-x_1$ を導入する。ただし,全質量を $M=m_1+m_2$ ,換算質量を $\mu = m_1 m_2 /M $ とする。

運動方程式と初期条件は,
\begin{equation}
\begin{aligned}
M \ddot{x}_G &= M g \\
\mu \ddot{x} &=  - k (x - L)\\
x_G(0) &= \frac{m_2}{M} (L+\frac{m_2 g}{k}), \quad \dot{x}_G(0)=0\\
x(0) &= L+\frac{m_2 g}{k}, \quad \dot{x}(0)=0
\end{aligned}
\end{equation}これを解くと,$\omega = \sqrt{k/\mu}$として,
\begin{equation}
\begin{aligned}
x_G(t) &= g t^2 /2 + \frac{m_2}{M} (L+\frac{m_2 g}{k})\\
x(t) &= L+ \frac{m_2 g}{k} \cos \omega t\\
x_1(t) &= g t^2/2 + \frac{m_2 g}{k}(\frac{m_2}{M} - \frac{m_2}{M} \cos \omega t)\\
x_2(t) &= L+ g t^2/2 + \frac{m_2 g}{k}( \frac{m_2}{M} + \frac{m_1}{M} \cos \omega t)
\end{aligned}
\end{equation}

これをMathematicaでグラフ化すると,
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x1[t_] := g/2 t^2 + m2 g/k 
(m2/(m1+m2) - m2/(m1+m2) Cos[Sqrt[(m1+m2)k/(m1*m2)]t])
x2[t_] := L + g/2 t^2 +  m2 g/ k

(m2/(m1+m2) + m1/(m1+m2) Cos[Sqrt[(m1+m2)k/(m1*m2)]t])
k = 5; m1 = 1; m2 = 1; g = 10; L = 1;
Plot[{-x1[t], -x2[t], -x2[t] + L}, {t, 0, Pi/4}]
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[1]積分定数:ばねの落下(togetterまとめ)https://togetter.com/li/1345873
[2]前野昌広:コイルバネの落下 https://twitter.com/irobutsu/status/1125581991645081600
[3]田口善弘:ばねの落下 https://qiita.com/Yh_Taguchi/items/e0d82f28447a8d5a2726
[4]W. G. Unluh:(堀田さん紹介)The Falling Slinky https://arxiv.org/abs/1110.4368
[5]田崎晴明:ばねでつながれた粒子の運動 http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/mathbook/pdf/slinky20190509.pdf
[6]黒木玄:落下するバネ https://nbviewer.jupyter.org/gist/genkuroki/e317b4b2dd5c19e6b228b75f420aa699

スリンキーの自由落下(2)に続く

2019年5月8日水曜日

Nemo.jl

juliaの Nemo.jl パッケージをインストールした。Nemoはjuliaのコンピュータ代数パッケージ

「Nemo.jlパッケージは,Juliaプログラミング言語用の,一般的に使用されているさまざまな環における高速基本算術演算用のライブラリーでる。可換代数,数論,群論の高性能パッケージを提供することが目的とされている。」(Nemo.jlドキュメントより引用)

p-進数(p-adic number)に興味を持ったため,ちょっとだけ試してみた。
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using Pkg
Pkg.add("Nemo")
R = PadicField(7, 30)
a = R(13)
println(a)
println(a*a)
b =  2 + 3*7 + O(R, 7^6)
sqrt(b)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
6 + 1*7^1 + O(7^30)
1 + 3*7^1 + 3*7^2 + O(7^30)
3 + 5*7^1 + 1*7^2 + 1*7^3 + 4*7^5 + O(7^6)

2019年5月7日火曜日

宮崎・早野論文

3ヶ月ほど前に,東電原発事故の事実を伝えるサイト Level7 に掲載されたファクトチェック「今一度「宮崎・早野論文」の誤りを正す」(藍原寛子)。

黒川の論文内容についての指摘=質問(論文データの内部不整合性について)に対する,宮崎,早野からの回答はまだないようだ。

ファクトチェックにある昨年の記事「復興庁の「放射線のホント」を検証する①」(吉田千亜)の「加害−被害」の問題構造(福島大学 後藤忍)における焦点もわかりやすい。あ,福島大学の副読本のひとだった。

2019年5月6日月曜日

日本国憲法

5月3日は,憲法記念日だった。インターネットには,まだ自分の知らない興味深いコンテンツがいろいろと埋蔵されている。発見したのは「最高法規の意志」。日本国憲法の体系的な構造をわかりやすく図解するとともに(下図参照),憲法九条改正議論の問題点,あるいは,人権の根拠に対する具体的な例による楽しい解説など,深く考えられたサイトだ。

一つのポイントは,体系的な憲法の構成を考えると,安易な部分的改正は憲法の体系に大きな不整合と意味の変質をもたらしてしまうということ。第九条がもともと全文として位置づけられていて,「総則規程」として「統治規程」全体を縛るものであることから,そこに,三権の一つである行政権配下の一行政組織としての自衛隊を書き込むことのバランスの悪さは際立っている。と同時に国の方向性を大きく歪めてしまう。

図:日本国憲法の体系(「最高法規の意志」からの引用)

2019年5月5日日曜日

美苑ふう

SFマガジンでその名前をよく見かけていた頃は,美苑(みその)だと思っていた(訂正:「びほう」と読んでいたのだった。記憶が改竄されていた)。このたび,その由来は第一次インドシナ戦争のディエンビエンフーの戦い(フランスのベトナム撤退につながった)から来ているので美苑(びえん)だと知ることになる。

なぜ,美苑ふうに行き着いたかというと,天皇制の持続可能性に端を発する旧皇族の復帰問題が議論されていたため,Wikipediaの旧皇族のページを参照していたから。美苑ふう=鈴木冨久子(1941-2009)は,朝香宮孚彦王の第一王女であった。

SFコンテストの常連ではなかったかと思うが,その作品は読んだ記憶がない。インターネット上には,彼女がまとめた光瀬龍の未来史年表に載っている「光瀬龍を理解する三つのカギ-未来史年表に添えて-」をかろうじて読むことができる。

2019年5月4日土曜日

第七藝術劇場

第七藝術劇場は今日が2回目。前回は,2012年10月27日(土) の「考察・討論「維新の会・橋下徹と大衆、メディア」PART2」だった。豊竹英大夫による「文楽協会と橋下徹」についてと,湯浅 誠・想田和弘・豊竹英大夫・平田オリザによる考察・討論が,今井一の進行で催されたときだ。

今日観た映画の「主戦場」もそれにつながっている。フロリダ州生まれの日系アメリカ人のミキ・デザキ(1983-)が監督し,釜山国際映画祭2018ドキュメンタリー・コンペティション部門に招待された。東京では4月20日から,大阪では4月27日から公開されている。

地下鉄御堂筋線中津駅から淀川(十三大橋)を歩いて渡り,西村道明さんと行って初めて自分の眼鏡を買ったビジョンメガネの前を通過し,やがて劇場に到着。開演30分前で整理券は71番。約100席の会場はほぼ満席で,立ち見もあるというアナウンスだったが,帰りに見回すとそうでもなかった。

ネットでは,失笑や爆笑が起こる場面もあったらしいが,維新支配下の大阪(サンフランシスコ姉妹都市関係解消のご本家)では他人事でない重いテーマでもあり,あまりそんな雰囲気ではなかった。おおむね自分のこれまで見聞きしてきた範囲の事実に即した内容だったが,転向した日砂恵ケネディの誠実な語りや,英語で分かりやすくこの事態を説明できる中野晃一が印象的だった。左右の関係者のインタビューへの回答と過去のビデオ映像等の資料が積み重ねられ,うまく構成されていたと思う。

こうした論争に中立的な立場があるとも必要だとも思わないので,監督の立場や論理展開は明解であったと思う。ネット上では慰安婦へのインタビューが不足しているという指摘もあったが,高齢化されていることや,記録に残されることを踏まえ,オープニングのイ・ヨンスさんとエンディングのキム・ハクスンさんが登場する構成で問題ないという藤岡朝子のパンフレットでの主張に賛同できる。

あらためて,2006年12月22日に交付された改正教育基本法がもたらした影響の深刻さや,安倍晋三と中川昭一に起因する今日のNHKの惨状に思い至る。日本会議を背景とする安倍晋三の出発点がセクシズムと戦争認識の交点である慰安婦問題であり,それが今日の日本の反韓の空気の醸成をもたらしている。

写真:十三大橋から淀川下流を望む(2019.5.4)

[注1]能川元一のツイートより,安倍晋三の国会答弁についての補足等
[注3]デジタル記念館慰安婦問題アジア女性基金 http://www.awf.or.jp/

2019年5月3日金曜日

Grassmann.jl

juliaの Grassmann.jl パッケージをインストールした。

「Grassmann.jlパッケージは,Grassmann-Clifford-Hestenes-Taylor 幾何代数として知られる拡張テンソル代数を使用して,多重線形代数,微分幾何学,およびスピン群に基づいて計算を行うためのツールを提供している。 主な演算は,∧, ∨, ⋅, *, ×, ⋆, ', ~(外積,回帰,内積,幾何積,およびクロス積と,ホッジスター演算,随伴演算,および多演算子反転演算)である」(Grassmann.jlドキュメントより引用)
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using Pkg
Pkg.add("Reduce")
Pkg.add("Grassmann")
using Reduce,Grassmann
using Test

# write your own tests here
@test (@basis "++++" s e; e124 * e23 == e134)
@test [Λ(3).v32^2,Λ(3).v13^2,Λ(3).v21^2] == [-1Λ(3).v for j∈1:3]
@test ((Λ(2).v1+2Λ(2).v2)∧(3Λ(2).w1+4Λ(2).w2))(Λ(2).v1+Λ(2).v2) == 7Λ(2).v1+14Λ(2).v2
@test (@basis "++++"; ((v1*v1,v1⋅v1,v1∧v1) == (1,1,0)) && ((v2*v2,v2⋅v2,v2∧v2) == (1,1,0)))
@test (@basis "-+++"; ((v1*v1,v1⋅v1,v1∧v1)==(-1,-1,0)) && ((v2*v2,v2⋅v2,v2∧v2) == (1,1,0)))
@test (basis"-+++"; h = 1v1+2v2; h⋅h == 3v)
!Sys.iswindows() && @test Λ(62).v32a87Ng == -1Λ(62).v2378agN
@test Λ.V3 == Λ.C3'
@test Λ(14) + Λ(14)' == Λ(vectorspace(14)+vectorspace(14)')
@test ((a,b) = ((:a*Λ(2).v1 + :b*Λ(2).v2),(:c*Λ(2).v1 + :d*Λ(2).v2)); Algebra.:+(a∧b,a⋅b)==a*b)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Test Passed


2019年5月2日木曜日

忌野清志郎

RCサクセション忌野清志郎(1951.4.2 − 2009.5.2)については,デビュー当時まったく視野の外にあって,存在を認識していなかった。

はじめて心に懸かった歌は「雨上がりの夜空に」だった。大学祭の日に研究室で仕事をしていると遠くから学生のグループが演奏しているのが聞こえてきて,その歌詞とリズムにいつの間にか引き込まれていた。それが,RCサクセションや忌野清志郎と結びつくのはずっと後のことだ。

雨上がりの夜空にと忌野清志郎がリンクした後でも,どんな人物かにはほとんど興味がなかった。記憶の中では日曜美術館だったが,そうでなくて「忌野清志郎,ゴッホを見に行く」というBSプレミアムの特集番組での彼の話ぶりや絵との向き合い方で,こんな人だったのかと驚いた。

やがて,遅まきながら,タイマーズのアルバム等を借りてダビングするに到る。

2019年5月1日水曜日

弘学[ぐがく]

しばらく前にTwitter上で,@gugakuken(羽根弘)と@Yh_Taguchi(田口善弘)の論争があったのを発見した。

田口善弘 @Yh_Taguchi
「科学への投資の成果の享受者は国民であり,人類です。説明責任は科学者にはありません。科学者に投資するかどうかは社会が決めることなので。科学への投資の受益者が科学者だと誤解するからそういう発想になるのだと思いますが、僕は間違っていると考えています」
「その部分は適当な翻訳者が雇用されて担うべきだと考えます。科学者が素人の説明のために時間を割くのは無駄だと思います。難しいことをわかりやすく説明すること自他、特殊技能であり、そのための専門家が要請されて担うのが合理的だと考えています。科学者が片手間にできる作業ではありません」

羽根弘 @gugakuken
「科学はもちろん国民、人類に利益をもたらすものでもありますが、同時に不利益をもたらすこともあります。その功罪を以て『影響力』と表現しています。また、その科学へ投資するかどうかを社会=市民が判断するために、科学者の側の説明責任が必要となるのです」
「その『科学者』と「素人」改め『市民』との対話を仲介し支援する役割、異分野コミュニケーションの専門家の役割は『弘学者』が担うことができると私は考えています。しかし、人が人に成り代われるわけではありません。両者に対話する意志がないと、弘学者には何もできません」


制度化された科学の社会的な意味と,予算配分や説明責任の在り方は,なかなか重い問題なので,ここではこれ以上ふれない。

@gugakukenが提起している「弘学」のコンセプトはなんだか興味深い(小宮山宏の知の構造化に感じるのと同じように眉唾ものではないかと恐る恐る近づきつつ)。ただ,彼の持っている個別の科学についての認識や,彼の怪しい(観念論的な)独自理論にはまったく同意できない。

[注1]そういえば,小宮山宏は「超教育協会」の会長に祭り上げられているのだった。

2019年4月30日火曜日

ARDとZDF

ドイツの全国的な公共放送として,ARD(ドイツ公共放送連盟=第1ドイツテレビ 1950.6-
ZDF(第2ドイツテレビ 1963.4-)がある。受信料制度で徴収されたもののうち前者に6割,後者に4割が配分されている。9つの地域放送局から成るARDは,23,000人の正社員を雇用し,9機関の総予算は年間約63億ユーロである。マインツを本拠地とするZDFは,3,600人の正社員を雇用し,売上高は年間約20億ユーロである。

ZDFが2012年に製作した,「フクシマのうそ(Die-Fukushima Lüge)」という30分弱の番組をYou Tubeで見ることができる(字幕版や日本語訳版もある)。2011年3月の東日本大震災にともなう福島第一原子力発電所事故について,関係者のインタビューや調査によって構成したものである。当時の状況から,福島第1原発第4号機の燃料貯蔵プールに対する警告が番組では強調されていた。2013年11月から2014年12月にかけて燃料取出は完了し,なんとかこれについての危機的な状況は回避された。しかし決してアンダーコントロールではなく,東京オリンピック2020に国家のリソースを振り向けているような状況ではない。

そこで指摘されている本質的な問題は改善されているわけではなく,政府も経済界も以前の体質のままに原子力発電の推進を再開させようと虎視眈々と狙っている。

[注1]Atsu「文科省の放射線副読本をめぐって思ったこと」(note 2019.4.26)
https://note.mu/atsu_note/n/nca472bf9e907

[注2]福島大学放射線副読本研究会「放射線と被ばくの問題を考えるための副読本」
https://www.ad.ipc.fukushima-u.ac.jp/~a067/SRR/FukushimaUniv_RadiationText_2nd_version.pdf
これに対する田崎晴明の指摘(日々の雑感的なもの 2012.3.27)
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/d/1203.html#27

[注3]nagaya @nagaya2013 の記事(Twitter 2019.4.29)より
https://twitter.com/nagaya2013/status/1122995361511919616

[注4]牧田寛「4・8経団連会長会見に垣間見える経団連の「恫喝」」(ハーバー・ビジネス・オンライン 2019.4.30)
https://hbol.jp/191386

[注5]「テレビ各局の “平成事件振り返り” から「福島原発事故」が消えた! 広告漬けと政権忖度で原発事故をなかったことに」(リテラ編集部 2019.4.30)
https://lite-ra.com/i/2019/04/post-4690-entry.html

2019年4月29日月曜日

検証不能な賃金統計

東京新聞の4月29日朝刊経済欄「平成の賃金 検証不能 統計不正 政府廃棄で8年分不明

(1) 検証させないために本当に廃棄してしまった。
(2) 本当は廃棄していないが検証させないために「廃棄した」と説明し続けている。
どちらがより真実に近いのか・・・orz

2019年4月28日日曜日

A3(2):森達也

A3(1):森達也からの続き)

全文無料公開された「A3」を読み始める前に,連合赤軍が連想されたことはあながち間違いではなかった。両者が戦後日本のある時代を区切る大きな惨劇であったというだけでなく,組織の内部で最初の殺戮へ至る過程や,それが常態化する様子などに何か共通するものが感じられた。そう,階層的な組織で権力の集中を防ぐことができない場合,必ず腐敗は発生するということ。それは最高権力者の絶対悪に帰されるるものではなくて,権力への忖度とそれに呼応する権力の誇示の共鳴によって成長する不可避な構造であるということを,森達也は主張しているように思えた。

オウム真理教の一連の事件,特に地下鉄サリン事件を首謀したのは麻原彰晃なのか,あるいはそれを取り巻いていた幹部連(村井,井上,早川,中川,新美)なのか,いずれの責任が重いのかという問題ではなかった。森はその事件を「本質は分散していた。仮想の特異点の周辺。そこに配置されているのは、側近である幹部信者たち。さらに一般の信者たち。そして外縁には彼らを包囲するこの社会。警察やメディアや司法、そして民意を形成する僕たち一人ひとりだ。この周辺と麻原との相互作用。そこに本質があった」と見立てている。

これは,麻原彰晃とオウム真理教幹部連を絶対悪として断罪してきた日本の司法やマスコミあるいは一般世論の見解とは一致するものではないのだろう。細部では,森のオウム真理教をめぐるジャーナリストとしての活動や考えについての様々な否定的な指摘があるのも事実だ。それにもかかわらず,次のフレーズは印象に残る「サリン事件以降、メディアによって不安と恐怖を煽られながら危機意識で飽和したレセプターは、やがて仮想敵を求め始める。治安状況における意識と実態との乖離を、何とか埋めようとする。検察や警察など捜査権力の暴走は加速し、厳罰化は進行し、設定した仮想敵国への敵意は増大する。隣国との摩擦はこれから増大するだろう。誤認逮捕や冤罪もさらに増えるだろう。自分たちは正義であり、無辜の民であり、害を為す悪を成敗するのだとの意識のもとに」。

あるいは,「人は権威に服従する。集団の動きに従う。あっさりと感覚を停止する。その帰結として惨劇が起きる。だからこそ検証が必要だ。暴走のメカニズムはどのように駆動して、どのように伝播し、最後にはどのように働いたのか。それは事件後の社会の責務のはずだ」ということには同意したかった。残念ながら我々は,いつものように恐怖に駆られ,思考を停止し,法や論理よりも情と空気によって社会を動かし続けている。

2019年4月27日土曜日

阪急西宮ガーデンズ

10連休の初日,阪急西宮ガーデンズで半日過ごす。西宮阪急4階の子ども服おもちゃコーナには来年の小学1年生向けのランドセルがすでに並んでいる。今年の1年生はランドセルをしょって記念写真撮影コーナーでモデル撮影会のよう。ベビーカー子ども連れの親子は,タリーズでお茶の時間を過ごしている。

この30年にわたる日本経済の凋落と日本の階層格差拡大や特殊詐欺の凶暴化とインフラの劣化が話題になっているが,これからこの国はどうなるのだろうか。

2019年4月26日金曜日

じゃじゃ丸・ぴっころ・ぽろりの名前

netgeekによると,「にこにこぷん」じゃじゃ丸・ぴっころ・ぽろりのフルネームが明らかになった。というか,Wikipediaには書いてあったのではないか。子供達が子どものころよく見ていた。自分の子どものころは「ブーフーウー」だったが。孫がみているのは「ガラピコぷ〜」なのか?どうやら違う番組のようだ。「いないいないばあっ!」のワンワンではないだろうか。

2019年4月25日木曜日

みらい翻訳

企業向けの翻訳サービス「みらい翻訳」のクオリティが高いという評判だったので,お試し翻訳で試してみた。

100 years have passed since Ryunosuke Akutagawa published "Spider's thread" in "red bird" in 1918. The theme of the class's costume parade was Spider's Thread at the autumn cultural festival in the second year of high school. In order to procure bamboos for setting up Buddhist paradise, the group worked as a logging party in the bamboo forest near the school. It is not Taketori Monogatari. He also drew several pictures of the flame and smoke of hell surrounding Gokuraku on the bamboo tower in the school yard. It is not an art club. It was the role of the dead in Hell who flocked to the thread of a spider (Red zile in the mountaineering club) after Kendada.

カンダタがKendadaになっているものの,なんとなくうまくできているようだ。
タイトルの On a thread of the web は,はねられた。センテンスにしても何だかダメっぽい。やっぱりだめなのかもしれない...orz

2019年4月24日水曜日

日本アニメーション映画クラシックス

国立映画アーカイブ旧国立近代美術館フィルムセンター)が管理している,日本アニメーション映画クラシックスは,2017年2月にはできていた。国産アニメーションが誕生して100周年を記念して創られたアーカイブサイトである。

日本の初期のアニメーションが64作品収められている。代表的な作家と作品として,
大石郁雄の『動絵狐狸達引(うごきえこりのたてひき)』(1933年)が紹介されているが,アーカイブには収蔵されておらず,you tubeにある。

2019年4月23日火曜日

5! * 6! = 10!

Fermer's Libraryの先日のツイートを受けて,tsujimotterさんが階乗数の間の関係式というブログ記事を書いている。そこでは,rubyのコードで n=200以下で  n!=a! b! となる自明でない,(n, a, b) の組を計算している。自明な組とは, (n, 0, n), (n, 1, n),(n!, n!-1, n) などのことである。これを juliaで計算してみた。

rubyのコードがわかりにくいと思った原因は,階乗の計算のオーバーフローを避けるために,n! を素因数分解した素数の積で表現していたからだったか。以下のjuliaプログラムではBigIntを使ってこの課題をスキップしてしまった。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
f=ones(BigInt,1000)

function fct(n,f)
  for i in 2:n
    f[i]=BigInt(i)*f[i-1]
  end
end

function bin(n,f)
  for k in 2:n
    for i in 2:n-1, j in i:n
      if(f[k]==f[i]*f[j])
        println(i,"! * ",j,"! = ",k,"!")
      end
    end
  end
end

n=1000
fct(n,f)
@time bin(n,f)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

3! * 5! = 6!
6! * 7! = 10!
4! * 23! = 24!
5! * 119! = 120!
6! * 719! = 720!
2017.072241 seconds (1.50 G allocations: 476.873 GiB, 2.13% gc time)

2019年4月22日月曜日

ライプチヒ動物園

NHK BSで「探検!世界の動物園の舞台裏~ドイツ・ライプチヒ動物園~」の再放送をみた。熱帯雨林やアフリカの自然環境を再現した檻のない動物園。WikipediaのZoo Leipzigには日本語版はない。英語版も情報は少なかった。動物園のウェブサイトはこちら

2019年4月21日日曜日

まほろば健康パーク

奈良県浄化センターにあるファミリー公園が,施設改修されて「まほろば健康パーク」になったのは5年前の2014年7月。毎日通勤で,「ファミリー公園前」を通過していたが,今日初めて行ってみた。子どもが小さいときは,何度か足を運んでいたけれど,いろいろと模様替えして,大勢の家族連れが訪れていた。
図 奈良県浄化センターの全体図(奈良県ホームページより引用)

ファミリー鉄道は1回300円 ,スイムピア奈良の65歳以上料金は2時間420円。これならときどき来てもいいかもしれない。広場で歓声がするのでのぞいてみると,ナショナルディスクドッグアソシエーションのゲームが行われていた。なかなか素早い犬たちがフリスビーをキャッチしている。似たような団体に日本フィリスビードッグ協会というのもあるようだ。

 
写真:まほろばファミリー鉄道の出発駅(2019.4.21) 

2019年4月20日土曜日

A3(1):森達也

森達也のオウム真理教についてのノンフィクション「A3」が無料公開されている。もともと2012年の暮に集英社文庫で出版されていたものをこの度公開した。まだ読み始めたばかりだが,これに共鳴するようにNHKのETV特集で,ドキュメンタリー「連合赤軍 終わりなき旅」を放映していた。A3はこれから読む。

A3(2):森達也に続く)

2019年4月19日金曜日

AI教育に運営交付金重点配分...orz

2019年4月18日の日本経済新聞によりますと,内閣府の総合科学技術・イノベーション会議は,「人工知能(AI)など先進的な技術の教育・研究に積極的に取り組む国立大学に運営費交付金を重点的に多く配分する方針を決めた」そうです。また,先日報道されていた,「2025年までに年間で約25万人のAIを使いこなす人材を育成するための大学改革を進めていく方針も確認した」とのことです。

twitter上ではなんだかなぁ〜という声があふれていた。まったくなぁ〜である。
これに関連しそうな情報をまとめてみた。


◎数理及びデータサイエンス教育の強化に関する懇談会

大学の数理・データサイエンス教育強化方策について」の公表について(平成28年12月21日)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/080/gaiyou/1380788.htm

「数理及びデータサイエンスに係る教育強化」の拠点校の選定について(平成28年12月21日)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/080/gaiyou/1380792.htm

数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム
http://www.mi.u-tokyo.ac.jp/consortium/
北海道大学 データサイエンスセンター
https://www.mdsc.hokudai.ac.jp
東京大学 数理・情報教育センター
http://www.mi.u-tokyo.ac.jp
滋賀大学 データサイエンス教育研究センター
https://www.ds.shiga-u.ac.jp/dscenter/
京都大学 データ科学イノベーション教育研究センター
http://ds.k.kyoto-u.ac.jp
大阪大学 数理・データ科学教育研究センター
http://www-mmds.sigmath.es.osaka-u.ac.jp
九州大学 数理・データサイエンス教育研究センター
http://mdsc.kyushu-u.ac.jp

【参考】統計数理研究所
https://www.ism.ac.jp/index.html


◎大学の数理・データサイエンス教育強化方策推進検討委員会

「大学における数理・データサイエンス教育の全国展開」の協力校の選定について(平成31年1月8日)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/095/gaiyou/1412367.htm

この20校のなかで目立った動きがあるのは,神戸大学くらいであった。

神戸大学 数理・データサイエンスセンター
http://www.cmds.kobe-u.ac.jp

2019年4月18日木曜日

超伝導と超電導

5年前の新聞記事(Wikipediaの「超伝導」にも引用済み)が,なぜか最近再びとりあげられていた。「超「電」導のひみつ(下)−理研の威光から生まれた」 (菅井保宏 言葉の談話室 朝日新聞ことばマガジン)

それによると,「超電導」という表現は,長岡半太郎の講演録(十分校正されていない)の誤植からきている可能性があるらしい。有賀暢道さんは,もう少し文献をあたってみないとわからないのではとtwitterでコメントしていた。

 授業では,「電場・磁場」と「電界・磁界」とならんで,「超伝導」と「超電導」は理学コミュニティと工学コミュニティの文化の違いとして説明してきたのだが・・・

2019年4月17日水曜日

非常勤講師2週目

前期は「古典力学」と「科学のための数学」と「電磁気学」を担当している。初回の受講生数は結構多かった(やがて指数関数的に減少する予定)。そのうちカリキュラム改正でこれらの科目も削減されるかもしれない。一方,文部科学省は小学校の教科担任制を打ち出しているようだけれど,また,免許法をいじるのか。なんともはや・・・

2019年4月16日火曜日

田原本青垣生涯学習センター

定年を迎えると,2日目には図書館に行くことになっているようだ(「終わった人」)。近場で自習しやすいのが,田原本青垣生涯学習センター内の田原本町立図書館である。9:30の開場から16:00ごろまで偵察してきた。LANコンセント(使えるとは書いていない)と電源のある個人学習ブースが充実していた。Wifiは1回30分×1日4回まで自由に使える(TAWARAMOTO Free Wi-Fi)。

2019年4月15日月曜日

仮名手本忠臣蔵(大序から四段目まで)

月曜日に文楽劇場に行くのは初めてだった。これまでは,土曜か日祝に決まっていたが,定年を迎え曜日選択の自由度が増えた。文楽劇場開設35周年の今年は,4月,7月,11月の3公演で「仮名手本忠臣蔵」の通し狂言をセットでコンプリートする運びである。玄人筋の評判はいまいちのようだが,これはこれでありかなと思う。このパターンでもよいので,通し狂言の公演を増やしてほしい。

今日は午前の部が仮名手本忠臣蔵の大序から四段目までだった。最初の竹本碩太夫がよかった。その次が三輪太夫かな。咲太夫も声が出て元気そうだった。大序の鶴が岡兜改めの段で,上手御簾内での語りの2番目だったと思うが,落ち着いてはっきりした声を安心して聞くことができた。碩太夫は四段目の城明け渡しの段にも抜擢?されていた。この部分は,前回みたときの記憶と違った。それは,暗い門前に大星由良之助がずっとたたずんでいるというもので,別の演目の記憶と混線しているのかもしれない。

塩谷判官切腹の段の切腹作法が続く時間の緊張感がなんともいえなかった。切腹というと1967年東宝の「日本のいちばん長い日(岡本喜八)」における阿南陸軍大臣(三船敏郎)のシーンが印象深かったが,これは忠臣蔵とは関係がない。この段の床本には御台様がずっと登場しているような表現があるのだが,顔世御前の簑助は途中は舞台には出ておらず,塩谷判官が亡くなってから登場していた。今回だけの演出なのか,これが標準的な演出なのか気になっている。

2019年4月14日日曜日

集合と位相[内田]

易しく書いてあるなあと思いながら読んでいくと3pにいきなり,788888898個の数字というのがでてきた。1億以下の自然数全体の集合をすべて列挙する形で表現した場合に登場する数字の総数である。

1桁の数から9個,2桁の数から90×2個,3桁の数から900×3個・・・8桁の数から90000000×8個などとして,9桁の1,0000,0000(1億)の9個まで加えるとこの数字が得られた。それがどうしたといわれると,そうなんだけど・・・。

2019年4月13日土曜日

セブンルール

4/9火のテレビ番組「セブンルール(カンテレ 23:00-23:30)」で北星学園余市高等学校の本間涼子先生がとりあげられていた。彼女は大阪教育大学理科教育専攻の2002年度の卒業生である。私の研究室の学生さんで,卒業論文は「Flashアニメーションを用いた物理用語集の作成」だった。毎日遅くまで相棒の冨崎君と頑張っていたのが印象深い。

番組をみた人達のネットでの評判もすごくよい。大阪教育大学の広報室にも放送があることはいちおう伝えておいたのだけど。https://tver.jp/episode/56831021 でみられるのかな。



2019年4月12日金曜日

倫敦の夏目漱石

「句あるべくも花なき国に客となり」 (夏目漱石 1867-1916)

夏目漱石俳句集[夏目漱石俳句ライブラリ]というウェブサイトがあった。

2019年4月11日木曜日

ブラックホールシャドウ(1)

国立天文台によると,国際研究チームによるイベント・ホライズン・テレスコープのプロジェクトが,地球から5500万光年にあるおとめ座銀河団の楕円銀河M87にある太陽質量の65億倍の質量を持ったブラックホールによる,ブラックホールシャドウの画像撮影(イメージング)に成功したとのこと。
引用:EHT Cllaboration の公開画像より

APEX(チリ),アルマ望遠鏡(チリ),IRAM30m望遠鏡(スペイン),ジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡(米国ハワイ),アルフォンソ・セラノ大型ミリ波望遠鏡(メキシコ),サブミリ波干渉計(米国ハワイ),サブミリ波望遠鏡(米国アリゾナ),南極点望遠鏡(南極)のデータを合成して地球サイズの口径の電波望遠鏡を実現した。

その分解能は 2 μas($2 \times 10^{-6}arcseconds$)であり,これから得られた1.3mm (230GHz)のサブミリ波における数ペタバイトのデータがドイツのマックスプランク電波天文学研究所とアメリカのマサチューセッツ工科大学ヘイスタック観測所に設置された専用のスーパーコンピュータで処理された。

日本のニュースではちょっと日本人の活躍にウェイトがかかっていた。アルファベット順の論文の著者の最初には日本人の名前があったけど・・・。画像処理についてもアメリカチームと日本チームなど4チームが独立に取り組み,従来の分析方法2チームとスパースモデリングなどの新しい分析方法2チーム(この一つが日本チーム)がコンシステントな結果を出した。複数のパターンについて平均化されたものが,今回公表されている画像のようだ。

(注1)「Event Horizon Telescopeによる 超大質量ブラックホールの 事象の地平面スケールの観測」(秋山和徳・本間希樹 天文月報第111巻第6号 358-367 2018)


(注2)「How to Take a Picture of a Blackhole」(Katie Bouman TEDxBeaconStreet 2016)

(注3)幻冬舎文庫の「重力とは何か(大栗博司)2012」の一部が公開された。なお,事象の地平線〜シュワルツシルド半径 $R$ は,ニュートン力学の脱出速度が光速 $c$ になる場合の計算と一致する。
\begin{equation}
\dfrac{m}{2}v^2 = \dfrac{GM}{R}\hspace{1cm}
\therefore R = \dfrac{2GM}{c^2}
\end{equation}
(注4)「ブラックホールはどう視えるか」(福江純 大阪教育大学)

(注5)「ブラックホールの見え方」(広江克彦 EMANの物理学 相対性理論)



2019年4月10日水曜日

非常勤講師初日出勤

以前より30分遅い出勤で,書類提出やら出勤簿押印やら。間違えてすぐにもとの研究室に足が向かう。帰りは3時間早かった。時間感覚がつかめない状態で新年度が始まった。完全リタイアーまでの過渡期。

写真:肌寒しピンボケ桜の散り初め(2019.4.10)

2019年4月9日火曜日

2019年4月8日月曜日

(春休み 8)

「ちるさくら海あをければ海へちる」 (高屋窓秋 1910-1999)

2019年4月7日日曜日

(春休み 7)

「春燈のシェードの翳を書の上に」 (五十崎古郷 1896-1935)

2019年4月6日土曜日

(春休み 6)

「バスを待ち大路の春をうたがはず」 (石田波郷 1913-1969)

2019年4月5日金曜日

(春休み 5)

" freshly mown grass
clinging to my shoes
 my muddled thoughts "
(Gracie Starkey 2004-)

2019年4月4日木曜日

2019年4月3日水曜日

(春休み 3)

「小さき堰波立てゝをり春の川」 (高木晴子 1915-2000)

2019年4月2日火曜日

2019年3月31日日曜日

元号ゲーム(2)

元号ゲームの結果をながめていたら,「弘文」が目に入った。こんな元号あったんじゃないか。調べてみると天皇の名称(弘文天皇)だった。確かに,過去の元号制定の条件(昭和大礼記録)では「元号は本邦はもとより言うを俟たず、支那、朝鮮、南詔、交趾(ベトナム)等の年号、その帝王、后妃、人臣の諡号、名字等及び宮殿、土地の名称等と重複せざるものなるべきこと」となっているので,過去の天皇の名称(漢風諡号)は排除すべきだった。

明日からの旅行の準備に忙しくてもう時間がない。面倒だなと思いつつ,日本の天皇のリストでもつくっておこうとして,天皇名のCSVファイルをつくって,EXCELに読み込ませると,何と文字化け。EXCELはUNICODEのCSVファイルをちゃんと読み込んでくれないのだった。SHIFT-JISに変換するとよいのだが,面倒な話だ。ということで,ここで意欲を失ったので,今日はおしまい。というか明日発表なので,もうおしまい。

とりあえず,データだけあげておく(正しいかどうか確認していないので注意せよ)。
"1","神武","2","綏靖","3","安寧","4","懿徳","5","考昭","6","考安","7","考霊","8","考元","9","開化","10","崇神","11","垂仁","12","景行","13","成務","14","仲哀","15","応神","16","仁徳","17","履中","18","反正","19","允恭","20","安康","21","雄略","22","清寧","23","顕宗","24","仁賢","25","武烈","26","継体","27","安閑","28","宣化","29","欽明","30","敏達","31","用明","32","崇峻","33","推古","34","舒明","35","皇極","36","考徳","37","斉明","38","天智","39","弘文","40","天武","41","持統","42","文武","43","元明","44","元正","45","聖武","46","考謙","47","淳仁","48","称徳","49","光仁","50","桓武","51","平城","52","嵯峨","53","淳和","54","仁明","55","文徳","56","清和","57","陽成","58","光考","59","宇多","60","醍醐","61","朱雀","62","村上","63","冷泉","64","円融","65","花山","66","一条","67","三条","68","後一条","69","後朱雀","70","後冷泉","71","後三条","72","白河","73","堀河","74","鳥羽","75","崇徳","76","近衛","77","後白河","78","二条","79","六条","80","高倉","81","安徳","82","後鳥羽","83","土御門","84","順徳","85","仲恭","86","後堀河","87","四条","88","後嵯峨","89","後深草","90","亀山","91","後宇多","92","伏見","93","後伏見","94","後二条","95","花園","96","後醍醐","97","後村上","98","長慶","99","後亀山","100","後小松","101","称光","102","後花園","103","後土御門","104","後柏原","105","後奈良","106","正親町","107","後陽成","108","後水尾","109","明正","110","後光明","111","後西","112","霊元","113","東山","114","中御門","115","桜町","117","後桜町","118","後桃園","119","光格","120","仁考","121","孝明","122","明治","123","大正","124","昭和","125","今上",

P. S. ミカド文庫(モラロジー研究所由来)というサイトに,「日本の年号候補・未採用文字案」というページを発見した。まじめに取り組むとこういうふうになる。

P. P. S. 明日から1週間ほどBLOG投稿はお休みになると思いますのでよろしく。

2019年3月30日土曜日

元号ゲーム(1)

前回の元号予想プログラムを少しチューニングした。条件は次のとおり。

(1) これまでの日本の元号に登場した漢字の範囲で考える。ただし1文字目と2文字目は区別して考える(4文字元号は2文字元号に読み替える)。
(2) 1文字目の漢字と2文字目の漢字のそれぞれの出現確率の積で順序づける。
(3) 既存のアジア(日本,中国,朝鮮,ベトナム,台湾)の元号とそれを入れ替えたものに一致するものは排除する(例えば,「安久」は排除される)。
(4) 慶応,明治,大正,昭和,平成の各漢字は排除する。
(5) 画数の多い漢字,MTSHで始まる漢字などを排除する(「など」のところにプログラマの主観が入る)

昭和とか平成の場合を考えると,このアルゴリズムはよくないことがわかっているが,目をつぶることにしよう(そりゃ,「苦節」とか「余命」とか「結婚」とか「懲役」とか「西暦」とか「卍」とか「タピオカ」のほうがおもしろいに決まっている)。とにかくこの条件で結果抽出されたものが下記のとおり。

(250, 839, 26, 159, 17)
("弘久", 0.020164609053497942)
("永化", 0.019753086419753086)
("元化", 0.018518518518518517)
("万安", 0.016049382716049384)
("万元", 0.014814814814814815)
("文弘", 0.01316872427983539)
("弘文", 0.011522633744855968)
("万久", 0.008641975308641974)
("文万", 0.006584362139917695)
("文同", 0.006584362139917695)
("文字", 0.006584362139917695)
("永同", 0.006584362139917695)
("永字", 0.006584362139917695)
("元万", 0.006172839506172839)
("元同", 0.006172839506172839)
("元字", 0.006172839506172839)
("安化", 0.006172839506172839)
("斉永", 0.005761316872427984)
("朱永", 0.005761316872427984)
("白永", 0.005761316872427984)
("至永", 0.005761316872427984)
("斉安", 0.005349794238683128)
("昌安", 0.005349794238683128)
("朱安", 0.005349794238683128)
("白安", 0.005349794238683128)
("至安", 0.005349794238683128)
("万文", 0.0049382716049382715)
("斉元", 0.0049382716049382715)
("昌元", 0.0049382716049382715)
("朱元", 0.0049382716049382715)
("白元", 0.0049382716049382715)
("万化", 0.003703703703703704)
("弘万", 0.002880658436213992)
("弘同", 0.002880658436213992)
("弘字", 0.002880658436213992)
("斉久", 0.002880658436213992)
("昌久", 0.002880658436213992)
("朱久", 0.002880658436213992)
("白久", 0.002880658436213992)
("至久", 0.002880658436213992)
("万弘", 0.0024691358024691358)
("久化", 0.0024691358024691358)
("安万", 0.00205761316872428)
("安同", 0.00205761316872428)
("安字", 0.00205761316872428)
("久弘", 0.0016460905349794238)
("斉文", 0.0016460905349794238)
("昌文", 0.0016460905349794238)
("朱文", 0.0016460905349794238)
("白文", 0.0016460905349794238)

Juliaが使える方は,これで適当に遊んでください。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
function exch(knj)
#
# knj input kanji string with 2 char
# return exchanged string with 2 char
return knj[4]*knj[1]
end

function gfrq(c,n,r,m)
#
# c input array of kanji char
# n size of c  
# r output array of sorted (kanji, count)
# m size of r
#
  sort!(c)
  k=0
  for j=2:n
    k=k+1
    if c[j]!=c[j-1]
      push!(r,(c[j-1],k))
      k=0
    end
  end
  sort!(r, by=x->x[2], rev=true)
  m=length(r)
#  println((m,r))
end

#japan
g1="大化,白雉,朱鳥,大宝,慶雲,和銅,霊亀,養老,神亀,天平,感宝,勝宝,宝字,神護,景雲,宝亀,天応,延暦,大同,弘仁,天長,承和,嘉祥,仁寿,斉衡,天安,貞観,元慶,仁和,寛平,昌泰,延喜,延長,承平,天慶,天暦,天徳,応和,康保,安和,天禄,天延,貞元,天元,永観,寛和,永延,永祚,正暦,長徳,長保,寛弘,長和,寛仁,治安,万寿,長元,長暦,長久,寛徳,永承,天喜,康平,治暦,延久,承保,承暦,永保,応徳,寛治,嘉保,永長,承徳,康和,長治,嘉承,天仁,天永,永久,元永,保安,天治,大治,天承,長承,保延,永治,康治,天養,久安,仁平,久寿,保元,平治,永暦,応保,長寛,永万,仁安,嘉応,承安,安元,治承,養和,寿永,元暦,文治,建久,正治,建仁,元久,建永,承元,建暦,建保,承久,承応,元仁,嘉禄,安貞,寛喜,貞永,天福,文暦,嘉禎,暦仁,延応,仁治,寛元,宝治,建長,康元,正嘉,正元,文応,弘長,文永,建治,弘安,文永,建治,弘安,正応,永仁,正安,乾元,嘉元,徳治,延慶,応長,正和,文保,元応,元亨,正中,嘉暦,元徳,元弘,正慶,建武,延元,興国,正平,建徳,文中,天授,弘和,元中,暦応,康永,貞和,観応,文和,延文,康安,貞治,応安,永和,康暦,永徳,至徳,嘉慶,康応,明徳,応永,正長,永享,嘉吉,文安,宝徳,享徳,康正,長禄,寛正,文正,応仁,文明,長享,延徳,明応,文亀,永正,大永,享禄,天文,弘治,永禄,元亀,天正,文禄,慶長,元和,寛永,正保,慶安,承応,明暦,万治,寛文,延宝,天和,貞享,元禄,宝永,正徳,享保,元文,寛保,延享,寛延,宝暦,明和,安永,天明,寛政,享和,文化,文政,天保,弘化,嘉永,安政,万延,文久,元治,慶応,明治,大正,昭和,平成,"
#china
g2="建元,元光,元朔,元狩,元鼎,元封,太初,天漢,太始,征和,後元,始元,元鳳,元平,本始,地節,元康,神爵,五鳳,甘露,黄龍,初元,永光,建昭,竟寧,建始,河平,陽朔,鴻嘉,永始,元延,綏和,建平,太初,元将,元寿,元始,居摂,初始,始建,天鳳,地皇,更始,建武,建武,中元,永平,建初,元和,章和,永元,元興,延平,永初,元初,永寧,建光,延光,永建,陽嘉,永和,漢安,建康,永憙,本初,建和,和平,元嘉,永興,永寿,延熹,永康,建寧,熹平,光和,中平,光熹,昭寧,永漢,初平,興平,建安,延康,黄初,太和,青龍,景初,正始,嘉平,正元,甘露,景元,咸熙,章武,建興,延熙,景耀,炎興,黄武,黄龍,嘉禾,赤烏,太元,神鳳,建興,五鳳,太平,永安,元興,甘露,宝鼎,建衡,鳳凰,天冊,天璽,天紀,泰始,咸寧,太康,太熙,永熙,永平,元康,永康,永寧,太安,永安,建武,永興,光熙,永嘉,建興,建武,大興,永昌,太寧,咸和,咸康,建元,永和,升平,隆和,興寧,太和,咸安,寧康,太元,隆安,大亨,元興,義熙,元熙,桓玄,天康,永鳳,河瑞,光興,嘉平,建元,麟嘉,漢昌,光初,太和,建平,延熙,建武,太寧,青龍,永寧,永興,元璽,光寿,建熙,建初,建興,晏平,玉衡,玉恒,漢興,太和,嘉寧,建興,和平,升平,皇始,寿光,永興,甘露,建元,太安,太初,延初,元光,燕元,建興,永康,建始,延平,青龍,建平,長楽,光始,建始,燕興,更始,昌平,建明,建平,建武,中興,建平,太上,正始,太平,太興,白雀,建初,皇初,弘始,永和,建義,太初,更始,永康,建弘,永弘,龍昇,鳳翔,昌武,真興,承光,勝光,太安,麟嘉,龍飛,承康,咸寧,神鼎,太初,建和,弘昌,嘉平,庚子,建初,嘉興,永建,神璽,天璽,永安,玄始,承玄,義和,承和,承平,真興,承陽,縁禾,太縁,永初,景平,元嘉,太初,孝建,大明,永光,景和,泰始,泰豫,元徽,昇明,建元,永明,隆昌,延興,建武,永泰,永元,中興,天監,普通,大通,大通,大同,大同,太清,大宝,天正,太始,承聖,天成,紹泰,太平,天啓,大定,天保,広運,永定,天嘉,天康,光大,太建,至徳,禎明,登国,皇始,天興,天賜,永興,神瑞,泰常,始光,神䴥,延和,太延,太平,真君,正平,承平,興安,興光,太安,和平,天安,皇興,延興,承明,太和,景明,正始,永平,延昌,熙平,神亀,正光,孝昌,武泰,建義,永安,建明,普泰,中興,太昌,永興,永熙,天平,元象,興和,武定,大統,天保,乾明,皇建,太寧,河清,天統,武平,隆化,徳昌,承光,武成,保定,天和,建徳,宣政,大成,大象,大定,開皇,仁寿,大業,義寧,皇泰,武徳,貞観,永徽,顕慶,龍朔,麟徳,乾封,総章,咸亨,上元,儀鳳,調露,永隆,開耀,永淳,弘道,嗣聖,文明,光宅,垂拱,永昌,載初,神龍,景龍,唐隆,景雲,太極,延和,先天,開元,天宝,至徳,乾元,上元,宝応,広徳,永泰,大暦,建中,興元,貞元,永貞,元和,長慶,宝暦,大和,開成,会昌,大中,咸通,乾符,広明,中和,光啓,文徳,龍紀,大順,景福,乾寧,光化,天復,天祐,天授,如意,長寿,延載,証聖,天冊,万歳,万歳,登封,万歳,通天,神功,聖暦,久視,大足,長安,仁安,大興,宝暦,中興,正暦,永徳,朱雀,太始,建興,咸和,建初,承平,義熙,甘露,章和,永平,和平,建昌,延昌,延和,義和,重光,延寿,賛普,長寿,見龍,上元,元封,応道,龍興,全義,大豊,保和,天啓,建極,法尭,貞明,大同,嵯耶,中興,安国,始元,天瑞,景星,安和,貞祐,初歴,孝治,天応,尊聖,興聖,大明,鼎新,光聖,文徳,神武,文経,至治,明徳,広徳,順徳,明政,広明,明応,明統,明聖,明治,明啓,乾興,明通,正治,聖明,天明,保安,正安,正徳,保徳,明侯,上徳,広安,上明,保定,建安,天祐,上治,天授,開明,天政,文安,日新,文治,永嘉,保天,広運,永貞,大宝,龍興,盛明,建徳,利貞,盛徳,嘉会,元亨,安定,鳳歴,元寿,天開,天輔,仁寿,道隆,利正,興正,天定,彝泰,開平,乾化,鳳歴,貞明,龍徳,同光,天成,長興,応順,清泰,天福,開運,天福,乾祐,広順,顕徳,天復,天祐,武義,順義,乾貞,大和,天祚,昇元,保大,中興,交泰,天宝,宝大,宝正,龍啓,永和,通文,永隆,天徳,乾亨,白龍,大有,光天,応乾,乾和,大宝,天復,武成,永平,通正,天漢,光天,乾徳,咸康,明徳,広政,乾祐,天会,広運,応天,同慶,天尊,中興,天興,天寿,建隆,乾徳,開宝,太平,興国,雍熙,端拱,淳化,至道,咸平,景徳,大中,祥符,天禧,乾興,天聖,明道,景祐,宝元,康定,慶暦,皇祐,至和,嘉祐,治平,熙寧,元豊,元祐,紹聖,元符,建中,靖国,崇寧,大観,政和,重和,宣和,靖康,建炎,紹興,隆興,乾道,淳熙,紹熙,慶元,嘉泰,開禧,嘉定,宝慶,紹定,端平,嘉熙,淳祐,宝祐,開慶,景定,咸淳,徳祐,景炎,祥興,神冊,天賛,天顕,会同,大同,天禄,応暦,保寧,乾亨,統和,開泰,太平,景福,重熙,清寧,咸雍,太康,太安,寿昌,乾統,天慶,保大,甘露,建福,徳興,神暦,延慶,康国,咸清,紹興,崇福,天禧,収国,天輔,天会,天眷,皇統,天徳,貞元,正隆,大定,明昌,承安,泰和,大安,崇慶,至寧,貞祐,興定,元光,正大,開興,天興,顕道,開運,広運,大慶,天授,礼法,延祚,延嗣,寧国,天祐,垂聖,福聖,承道,奲都,拱化,乾道,天賜,礼盛,国慶,大安,天安,礼定,天儀,治平,天祐,民安,永安,貞観,雍寧,元徳,正徳,大徳,大慶,人慶,天盛,乾祐,天慶,応天,皇建,光定,乾定,宝義,中統,至元,元貞,大徳,至大,皇慶,延祐,至治,泰定,致和,天順,天暦,至順,元統,至元,至正,至正,宣光,天元,洪武,建文,永楽,洪熙,宣徳,正統,景泰,天順,成化,弘治,正徳,嘉靖,隆慶,万暦,泰昌,天啓,崇禎,弘光,隆武,紹武,永暦,天命,天聡,崇徳,順治,康熙,雍正,乾隆,嘉慶,道光,咸豊,祺祥,同治,光緒,保慶,宣統,民国,洪憲,大同,康徳,"
#korea
g3="永楽,延寿,建元,開国,大昌,鴻済,建福,仁平,太和,慶雲,正開,武泰,聖冊,水徳,万歳,政開,天授,光徳,天開,開国,建陽,光武,光武,隆熙,大韓,民国,"
#vietnam
g4="天徳,太平,天福,興統,応天,景瑞,順天,天成,通瑞,乾符,有道,明道,天感,聖武,崇興,大宝,龍瑞,太平,彰聖,嘉慶,龍彰,天嗣,天貺,宝象,神武,太寧,英武,昭勝,広祐,会豊,龍符,会祥,大慶,天符,睿武,天符,慶寿,天順,天彰,宝嗣,紹明,大定,政隆,宝応,天感,至宝,貞符,天資,嘉瑞,天嘉,宝祐,治平,龍応,建嘉,天彰,有道,建中,天応,政平,元豊,紹隆,宝符,紹宝,重興,興隆,大慶,開泰,開祐,紹豊,大治,大定,紹慶,隆慶,昌符,光泰,建新,聖元,紹成,開大,興慶,重光,天慶,順天,紹平,大宝,大和,延寧,天興,光順,洪徳,景統,泰貞,端慶,洪順,光紹,統元,明徳,大正,広和,永定,景暦,光宝,淳福,崇康,延成,端泰,興治,洪寧,武安,宝定,康佑,乾統,隆泰,順徳,元和,順平,天祐,正治,洪福,嘉泰,光興,慎徳,弘定,永祚,徳隆,陽和,福泰,慶徳,盛徳,永寿,万慶,景治,陽徳,徳元,永治,正和,永盛,保泰,永慶,龍徳,永佑,景興,昭統,泰徳,光中,景盛,宝興,嘉隆,明命,紹治,嗣徳,協和,建福,咸宜,同慶,成泰,維新,啓定,保大,"
#taiwan
g5="永暦,康熙,永和,雍正,乾隆,順天,天運,嘉慶,光明,道光,咸豊,祺祥,同治,光緒,永清,大靖,民国,"
#east-asia
g=g1*g2*g3*g4*g5
println((div(length(g1),3),div(length(g2),3),div(length(g3),3),div(length(g4),3),div(length(g5),3)))
m=div(length(g),3)
#
# making array of tupples with numbered era names of east asia
#
c=fill((" ",0),m)
for i=1:7:m*7
  c[div(i,7)+1]=(g[i]*g[i+3],div(i,7)+1)
end
#
# the first and the second characters of the Japanese Gengo
#
n=div(length(g1),3)
a=fill(' ',n)
b=fill(' ',n)
for i=1:7:n*7
  a[div(i,7)+1]=g1[i]
  b[div(i,7)+1]=g1[i+3]
end
p=[ ]
q=[ ]
mp=0
mq=0
gfrq(a,n,p,mp)
gfrq(b,n,q,mq)
mp=length(p)
mq=length(q)
#
r=[ ]
for j in 1:mp
  for k in 1:mq
    if p[j][1]!=q[k][1]
      push!(r,[string(p[j][1],q[k][1]),p[j][2]*q[k][2]/(mp*mq)])
    end
  end
end
mr=length(r)
#
# exclude previousely used names of era (Japan China Korea Vietnum Taiwan)
# & their exchanges
#
for i in 1:mr, j in 1:m
  if r[i][1] == c[j][1] || r[i][1] == exch(c[j][1])
    r[i][2]=0
  end
#
# exlude recently used characters & complex characters & MTSH characters
#
  if occursin(r[i][1][1],"慶応明治大正昭和平成寛嘉亀徳康暦承雉吉祥福禄寿喜建延享亨興景観祚感乾老雲霊国勝武衡護養銅授泰神政天中長禎貞宝保仁")==true || 
     occursin(r[i][1][4],"慶応明治大正昭和平成寛嘉亀徳康暦承雉吉祥福禄寿喜建延享亨興景観祚感乾老雲霊国勝武衡護養銅授泰神政天中長禎貞宝保仁")==true
    r[i][2]=0
  end
end
#
sort!(r, by=x->x[2],rev=true)
for k in 1:50
 println((r[k][1],r[k][2]))
end
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

2019年3月29日金曜日

最後の出勤日

2019年3月31日を持って定年退職となるが,月末が土日なので,3月29日(金)が最後の出勤日となった。教員控室のメールボックスはすでに撤去されていた。手回しが早い。最後の出勤簿に捺印し,職員証と共済組合員証を返却し,部屋の鍵を預けた。1993年からなので,柏原キャンパスのこの部屋には26年住んでいたことになる。天王寺キャンパスでは11年か。20世紀の間は院生が同じ部屋に共存していたのだけど,21世紀にはいると別の部屋に入ってもらうようになった。どうしてだったのだろう。

写真 C1-209 2019年3月29日8:00ごろ




2019年3月28日木曜日

数学パワーが...orz

AI人材25万人育成の背景にあるのが,これなのか。

経済産業省「理数系人材の産業界での活躍に向けた意見交換会の報告書『数理資本主義の時代~数学パワーが世界を変える~』を取りまとめました」。理数系人材の産業界での活躍に向けた意見交換会の報告書が,「数理資本主義の時代〜数学パワーが世界を変える〜」として2019年3月26日に公表されている。

※1ここで言う「数学」は、純粋数学、応用数学、統計学、確率論、さらには数学的な表現を必要とする量子論、素粒子物理学、宇宙物理学なども含む広範な概念。

という注釈があるのだけれど,物理屋さんはよんでいないのかな。数学者の加藤文元さんは,参考人としてよばれて「NPO法人数理の翼」の話などしているようだけど。

キャリアパスの流れを変えるには,数理資本主義というキーワードも必要だったのだろうが,なんだか気持ち悪いし実効性もないような気がする。この際,グローバル化しきれない経済産業省と右傾化した文部科学省を統合して,経済教育開発省とすると,発展途上国に向かって逆進化の道を進んでいる我が国の未来にふさわしいのではないだろうか。なんで定年退職の最後から2番目の出勤日にこんなくだらない記事を書いているのだろうか。反省することしきりなり。

2019年3月27日水曜日

AI人材年25万人育成...orz

うーん,政府の中枢が経産省に乗っ取られると,なかなか面白い政策が次々と実行され,我が国はますますボロボロになっていくような気がガガ。Radio Ga Ga

日本経済新聞の3月27日の夕刊によりますと,内閣府の統合イノベーション戦略推進会議が29日に公表する「AI戦略」の概要に,人工知能(AI)を使いこなす人材を25万人育てる心目標を掲げるとのこと。全大学生がAIの初等教育を受けるように大学に要請し,社会人向けの専門課程も設置するそうだ。小学校の教育課程へのプログラミング教育導入と見事に対をなしているのだった(経産省起点で文科省に手を突っ込む作戦か)。そのAI戦略の概要は次の通り。

理念:
 「数理・データサイエンス・AI」はすべての国民にとって
 「読み・書き・そろばん」と並ぶスキルに
主な取り組み:
 ・全ての大学生・高専生に初級レベルのAI教育(この対象は60万人である)
 ・AIと専門分野のダブルメジャーを促進
 ・大学に社会人専門コースを設置し,学び直しを支援

かつて,ソフトウェア技術者の不足をソフトウェア危機としてあおり,情報系のバブルをもたらしたまま,後始末におわれた経験を生かしているようには見えないのだけれども。いったいどうなっているのだろうか。必要な人材数の数量的評価も杜撰(ニュースの社会科学的な裏側)なのかもしれない。

2019年3月26日火曜日

Juliaで標準入出力

今朝の日経新聞に,全国統一プログラミング王決定戦本戦の記事が載っていた。新聞に示された例題を見るとそんなに難しそうではない。自分でもできそうなレベルだ。さっそくウェブサイトを訪れると,昨年のマストドンブームでお見かけしたC++の江添亮さんに影響されてC++を勉強するためにバーチャルに通った,会津大学のAOJオンラインプログラミングチャレンジと同じようなフレーバーのサイトだった。

さっそくJuliaで挑戦してみようとしたところ,C++とかPythonはありそうだが,そもそもJuliaなんて受け付けられないのではないか。それはそれとして,Juliaで標準入力をどうするのかは今まで考えてこなかった。この機会に調べてみよう。

(1) Jupyter環境の場合
なんのことはない,readline()とすると stdin> として標準入力が要求された。めでたしめでたし。

(2) REPL環境の場合
標準入力のプロンプトは自分で設定しないと出ないのだが,入力待ちの環境中で入力と改行を繰り返せばよいだけである。入力データの型はStringになっていた。例えばMacOSXの Julia REPL環境でプログラム開発ループを実現するには,まずbashのコマンドラインでJuliaを起動し,REPL環境が立ち上がれば,julia>プロンプトに対し,
  edit("/Users/xxxx/yyyy/test.jl")
  include("/Users/xxxx/yyyy/test.jl")
を繰り返して,編集とプログラムの読み込みを実行すればよかった。

ここで,ユーザxxxxの作業ディレクトリyyyyにJuliaのテストプログラム test.jl を置いたものと仮定している。editでは標準に設定されているエディタが起動した(ここがまだよくわかっていない)。したがって,これ以降はエディタで編集し,includeを繰り返えせばよい。

[注]Macにインストールしたjuliaは,/Applications/Julia-1.1.app/Contents/Resources/julia/bin/julia にあった。bashでパスを有効にするには,.bashrcにパスを記述して,.bash_profileにでbash起動時に.bashrcを読み込むようにする必要がある。
cat .bash_profile
if [ -f ~/.bashrc ] ; then
. ~/.bashrc
fi
cat .bashrc
export PATH=$PATH:/Applications/Julia-1.1.app/Contents/Resources/julia/bin

(3) コマンドライン環境の場合
この場合はもう少し勉強してコンパイルできるようになってから考えよう。

P. S. At Coder のプログラム言語,Juliaは隅の方にあったけど,0.5.0なのだった...orz

参考:Juliaで競技プログラミング(AtCoder)やるときのTips(Julia 0.5.0用)

2019年3月25日月曜日

JupyterLab

JupyterLabのすすめ」という記事があったので,JupyterLabをさっそくインストールしてみた。

退職後の4月から非常勤講師としてこれまでと同じような授業を担当する。とりあえず,現在使用しているコンピュータ(MacProやMacBookProなど)を明け渡さなければならないので,MacBookAirに新しい環境を構築して移動作業をしている。その結果,現在の自分の環境は,次のようになっている。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
※mbaの設定
(1) homebrewの導入
    xcode-select —install (コマンドライン開発ツールの導入)
    sudo xcodebuild -license
    /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
(2) homebrewの練習と基本環境の設定
    brew update
    brew upgrade
    brew doctor
    brew install wget
    brew install nkf
    brew cask reinstall xquartz
    brew install lynx
    brew install w3m
    brew install xxxx (xxxxをインストール)以下適当に繰り返した。
(3) python3環境(jupyterを含む)の設定
    brew install python3
    python3 -V
     Python 3.7.2
    pip3 -V
     pip 19.0.2 from /usr/local/lib/python3.7/site-packages/pip (python 3.7)
    python -V
     Python 2.7.10
    ・これで,python3がインストールできた。
    which python
     /usr/bin/python
    which python3
     /usr/local/bin/python3
    ・pip3のアップデート方法
    pip3 install --upgrade setuptools
     Requirement already up-to-date:...
    pip3 install --upgrade pip
     Collecting pip
    ...
     Successfully installed pip-19.0.3
    ・環境設定してその中で作業
    python3 -m venv env
    . env/bin/activate
    (env) … python -V
     Python 3.7.2
    (env) … pip -V
     pip 18.1 from /Users/admin/env/lib/python3.7/site-packages/pip (python 3.7)
    (env) ... pip install --upgrade pip
    (env) ... pip install --upgrade setuptools
    (env) ... pip install numpy
    (env) ... pip install scipy
    (env) ... pip install scikit-learn
    (env) ... pip install matplotlib
    (env) ... pip install Pillow
    (env) ... pip install sympy
    (env) ... pip install jupyter
    (env) ... deactivate
(4) julia環境の設定
    https://julialang.org/downloads/
    からダウンロードすればコマンドラインで実行可能に
    echo 'export PATH=$PATH:/Applications/
Julia-1.1.app/Contents/Resources/julia/bin' >> ~/.bashrc
    source ~/.bashrc
    julia
    julia> using Pkg
    julia> Pkg.add(“IJulia”)
    export PATH=$PATH:/Users/admin/env/bin
    jupyter notebook
    これで,jupyter が起動して,julia 1.1 が使えるようになった。
    versioninfo()
    using Pkg
    Pkg.update()
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

(5) jupyterlabの導入と起動は簡単であった。
    pip3 install jupyterlab
    jupyter lab
(付)JupyterLab環境での設定
Settings -> Advanced Settings Editor -> Notebook
codeCellConfigのlineNumbersをTrueにする。
Settings -> Advanced Settings Editor -> Extension Manager -> "enabled": trueにする。

Mathematicaノートブックを長らく使ってきたので,Jupyter Notebook(この記事もWikipedia中文はあるが日本語はない・・・)はすんなりと馴染むことができた。JupyterLabはJupyter Notebookの後継で,今後はこれに移行するのだそうだ。まだ違いがよくわからないが,Jupyter Notebook のことだってそれほどわかっていたわけではない。ぼちぼちやっていくことにしよう。

2019年3月24日日曜日

金沢泉丘高等学校のプール

大乗寺丘陵公園から円光寺の方に下り,泉丘高校に向って歩いた。前身の一中創立70周年から80周年の間で,理数科ができて2年目の1969年に入学した。1984年には新校舎が落成しており,我々の時代の旧校舎はなくなっている。正門のあたりの古い木々や碑などはそのまま残っているが,校舎も制服も生徒も変わってしまった(昔よりみなさんよくできるのである)。グラウンド横の部室裏のプールは当時のままだと思ったが,沿革によると1992年にプールが完成とあるので同じ場所で新しくしたのだろう。校庭の周辺の桜の木とか,相撲場はどうだっただろうか。

写真 金沢泉丘高等学校のプール(2019.3.22)

小学校5年までは泳げなかったので,水泳の授業(小学校にはまだプールがなかった)では,金沢市営の25mプールに集められた数名の泳げない組で練習していた。というか,先生はあまり教えてくれないのである。同級生の畦地勉君に浮き方をおそわって,ようやく潜った状態でばた足で前進できるようになった。

中学校の体育では25mを泳ぐことが要求された。3年間でようやく25mをなんとか泳げたがほぼ息継ぎのないクロールだったかもしれない。背泳ぎも少しできるようになった。中学の体育の先生は親切だったので,泳ぎの苦手な子に飛び込みを教えてくださった。プールサイドに腰掛けた状態から始まって,徐々に慣らして行き,最後にはスタート台から飛び込むことができるようになった。

高校の体育では200mを泳ぐことが要求された。これはちょっと難しかったので,夏休み前に10名程度泳ぎの苦手な連中がプールで特別指導された。というかここでも指導された記憶はあまりないのだが,梅雨も明けきらないやや肌寒いプールでばしゃばしゃしていた。授業本番では背泳ぎで200mをなんとか泳ぐことができた。これ以降は夏休みに市営プールに一人で通って1000mを平泳ぎで泳ぐことができるようになった。

2019年3月23日土曜日

大乗寺丘陵公園

お彼岸に金沢に墓参に帰省したとき,大乗寺から岡部病院を抜けると,その横が大乗寺丘陵公園として整備されていた。泉野小学校や野田中学校のときに,毎年花見遠足やスキーに来たあたりである。丘陵公園の下あたりが,金沢泉丘高等学校時代の体育の時間のマラソンコースになっていた。ここからは,金沢平野が一望できる。まだ肌寒くて花見の季節ではなかった。

写真 大乗寺丘陵公園案内図(2019.3.22)

写真 大乗寺丘陵から金沢市街地の方向(2019.3.22)


2019年3月22日金曜日

MathJaxで数式表示(2)

MathJaxの数式表示で行番号がでないのがどうなのかを調べて試しているうちに,調子が悪くなってしまった。古い設定がどこかに残っているためなのか,Safariで数式が小さく表示される現象が生じている。再起動で回復しても,そのページを閲覧した後にはどこでも発症してしまう。どうしたものか。FirefoxやChromeでは問題ない。

今のヘッダーの設定では,標準で連番あり,"¥begin{equation*}"はだめ,"¥[ ¥]"で行番号なし,"¥tag{n}" で番号指定可になっている(¥はバックスラッシュを表す)。

\begin{equation}
\begin{aligned}
\sqrt{x}+\cos{y}\\
\dfrac{\log(x)}{e^x}
\end{aligned}
\end{equation}
\[
\sqrt{\dfrac{z^2+y^2}{x^2}}
\]
\begin{equation}
y= a x^2 + b x + c \tag{4}
\end{equation}
\begin{equation}
m \ddot{\bm{r}} = \bm{F}
\end{equation}

これで"¥bm{}"も使えるようになったのは次のヘッダーである。
参考にしたのは以下のサイトである。
Mathjaxを使ってBloggerで数式を書く
おもちゃ箱:Bloggerで数式を表示する
MathJaxの使い方(黒木玄)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
<script async='async' src='https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/mathjax/2.7.2/MathJax.js?config=TeX-MML-AM_CHTML' type='text/javascript'/>
<script type='text/x-mathjax-config'>
    MathJax.Hub.Config({
        HTML: [&quot;input/TeX&quot;,&quot;output/HTML-CSS&quot;],
        TeX: {
               Macros: {
                        bm: [&quot;\\boldsymbol{#1}&quot;, 1],
                        argmax: [&quot;\\mathop{\\rm arg\\,max}\\limits&quot;],
                        argmin: [&quot;\\mathop{\\rm arg\\,min}\\limits&quot;]},
               extensions: [&quot;AMSmath.js&quot;,&quot;AMSsymbols.js&quot;],
               equationNumbers: { autoNumber: &quot;AMS&quot; } },
        extensions: [&quot;tex2jax.js&quot;],
        jax: [&quot;input/TeX&quot;,&quot;output/HTML-CSS&quot;],
        tex2jax: { inlineMath: [ [&#39;$&#39;,&#39;$&#39;], [&quot;\\(&quot;,&quot;\\)&quot;] ],
                   displayMath: [ [&#39;$$&#39;,&#39;$$&#39;], [&quot;\\[&quot;,&quot;\\]&quot;] ],
                   processEscapes: true },
        &quot;HTML-CSS&quot;: { availableFonts: [&quot;TeX&quot;],
                      linebreaks: { automatic: true } }
    });
</script>
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

2019年3月21日木曜日

国立大学法人法と学長の任期

以下は国立大学法人法からの学長の任期に係わる部分の抜粋である。

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国立大学法人法

第十条 各国立大学法人に、役員として、その長である学長及び監事二人を置く。
2 略

第十二条 学長の任命は、国立大学法人の申出に基づいて、文部科学大臣が行う。
2 前項の申出は、第一号に掲げる委員及び第二号に掲げる委員各同数をもって構成する会議(以下「学長選考会議」という。)の選考により行うものとする。
一 第二十条第二項第三号に掲げる者(注1)の中から同条第一項に規定する経営協議会において選出された者
二 第二十一条第二項第三号又は第四号に掲げる者(注2)の中から同条第一項に規定する教育研究評議会において選出された者
3 前項各号に掲げる者のほか、学長選考会議の定めるところにより、学長又は理事を学長選考会議の委員に加えることができる。ただし、その数は、学長選考会議の委員の総数の三分の一を超えてはならない。
4 学長選考会議に議長を置き、委員の互選によってこれを定める。
5 議長は、学長選考会議を主宰する。

第十五条 学長の任期は、二年以上六年を超えない範囲内において、学長選考会議の議を経て、各国立大学法人の規則で定める。
2 略
3 略
4 役員は、再任されることができる。以下略

(注1)経営協議会構成員から,学長と学長が指名する理事及び職員を除いた「三 当該国立大学法人の役員又は職員以外の者で大学に関し広くかつ高い識見を有するもののうちから,次条第一項に規定する教育研究評議会の意見を聴いて学長が任命するもの」

(注2)教育評議会構成員から,学長と学長が指名する理事を除いた「三 学部、研究科、大学附置の研究所その他の教育研究上の重要な組織の長のうち、教育研究評議会が定める者,四 その他教育研究評議会が定めるところにより学長が指名する職員」
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したがって,国立大学法人法は学長が無期限に再任されることを排除しておらず,それは各国立大学法人の学長選考に関る規程に委ねられているようにみえる。

2019年3月20日水曜日

退職挨拶の練習(2)

懺悔の時間がやってまいりました。理科教育講座の越桐です。

1982年に本学に教務員として着任して37年になります。最初の10年ほどは天王寺分校に研
究室がありました。そのころは附属学校のグラウンドの裏にあった池田宿舎に住んでいました。その当時いっしょにすんでいた方は栗林学長と赤松先生だけになりました。

小専理科の実験の授業を池田分校の物理の伊藤太郎先生とともに担当していましたが,授業は3限目からなので,昼頃に池田分校に行き,夕方前のまだ明るいうちに帰宅するという夢のような日々を過ごしていました。ごめんなさい。

先生方,職員の皆様方には長らく大変お世話になりました。大学はこれから大変な時代を迎えますが,どうかお身体にお気をつけ,皆さん力を合わせてこの難関に立ち向かっていただければと思います。本日はどうもありがとうございました。


2019年3月19日火曜日

運動物体からの斜方投射

昨日届いた「大学の物理教育(2019 Vol.25 No.1)」の講義室に,茨城大学工学部の坪井一洋さんが,「質点の投射角を再考する 大学の物理教育25(2019)34-37」という記事を書いていた。とてもおもしろかったので,その計算をフォローしてみることにした。


坪井さんの記事の趣旨は次のとおりである。一様重力場での放物運動では,斜方投射の投射角を45度としたときに質点を最も遠くまで投げることができる。しかし現実の現象(ゴルフ,野球,走り幅跳び,砲丸投げ)ではそうなっていない。空気抵抗で説明できる部分もあるがそうでない部分もある。スポーツ科学では初速度の大きさはが初速角に依存するという議論もある。そこで,これをモデル化して物理教育(初等力学)の題材にしようというものである。

図 運動物体からの斜方投射モデル

原点をOとする慣性系Sを考える。Sのx軸上を一様な速度$u$で正方向に運動している物体がある。この物体がS系の原点Oを通過した瞬間($t=0$)に,質量$m$の質点を,物体に固定した座標系Mからみて図のように初速度$v$,投射角$\phi$でx-y平面内に投射する。この質点には一様な重力$mg$が y 軸負方向に働いている。放物運動した質点は原点からの距離が$L$であるx軸上の点まで到達したとする。なお,S系からみた質点の速度ベクトル$\boldsymbol{w}$は図のように与えられる。

S系における原点からの距離$L$を最も大きくするにはどうすればよいか。原点における物体の初速度を$(V_x,V_y)$とすれば,高等学校の物理では次の結果を得ている。$L=\dfrac{2V_xV_y}{g}$

ところでこの$V_x$と$V_y$は今のモデルでは次のように与えられる。ただし,$0 < \phi < \pi/2$,$0 < \theta < \pi/2$とする。

\begin{equation}
\begin{aligned}
V_x = w \cos \theta = u + v \cos \phi \\
V_y = w \sin \theta = v \sin \phi
\end{aligned}
\end{equation}

つまり,$u,v$が与えられたときに,$L$を最大にする$\phi$または$\theta$を求めるのがここでの問題となる。なお,$w$は,ベクトルの図に余弦定理をあてはめた次の式に従うため,$\theta$の関数であると考えることにする($\phi$の関数とすることもできる)。
\begin{equation}
w^2+u^2-2w u \cos\theta = v^2
\end{equation}
$w$についての2次方程式を解いて具体的な$\theta$の関数形を求め,さらに$\dfrac{d w}{d \theta}$を計算しておく。
\begin{equation}
\begin{aligned}
w &= u \cos\theta + \sqrt{v^2-u^2\sin^2\theta}\\
\frac{dw}{d\theta} &= -u\sin\theta + \frac{-u^2\sin\theta \cos\theta}{\sqrt{v^2-u^2\sin^2\theta}}\\
&= -u\sin\theta \ \frac{\sqrt{v^2-u^2\sin^2\theta} + u \cos\theta }{\sqrt{v^2-u^2\sin^2\theta}}\\
&= -\frac{u\sin\theta\ w }{\sqrt{v^2-u^2\sin^2\theta}}
\end{aligned}
\end{equation}
以下では,$\gamma=\dfrac{u}{v}$とおく。

(1) $L(\phi)$を最大にする$\phi$に対する条件を求める。
\begin{equation}
L(\phi)=\frac{2\ (u+v\cos\phi)\ v\sin\phi}{g}\\
\frac{dL}{d\phi}=\frac{2v}{g}\{-v \sin^2\phi +(u + v\cos\phi) \cos\phi \}=0\\
2v \cos^2\phi +u\cos\phi -v=0\\
2 \cos^2\phi + \gamma \cos\phi + 1 = 0\\
\therefore \cos\phi = \frac{\sqrt{\gamma^2+8}-\gamma}{4}
\end{equation}
(2) $L(\theta)$を最大にする$\theta$に対する条件を求める。
\begin{equation}
L(\theta)=\frac{2\ w\cos\theta\ w\sin\theta}{g}=\frac{w^2 \sin 2\theta}{g}\\
\frac{dL}{d\theta}=\frac{2w}{g}\,\frac{d w}{d\theta}\,\sin 2\theta + \frac{2w^2}{g}\,\cos 2\theta =0\\
\frac{-u\sin\theta \ \sin 2\theta}{\sqrt{v^2-u^2\sin^2\theta}}+ \cos 2\theta =0\\
4 u^2 \sin^4\theta\,(1-\sin^2\theta) = (v^2-u^2\sin^2\theta)(1-2\sin^2\theta)^2\\
v(1-2\sin^2\theta) = u\sin\theta\\
2 \sin^2\theta + \gamma \sin\theta + 1 = 0\\
\therefore \sin \theta = \frac{\sqrt{\gamma^2+8}-\gamma}{4}
\end{equation}
従って,最大の$L$を与える$\phi$と$\theta$は,$\phi+\theta=\frac{\pi}{2}$を満足している。

2019年3月18日月曜日

バラカ:桐野夏生

まわりからどんどん書店が消えていく。昔は,毎日の仕事の帰りには本屋に立ち寄って,新刊をチェックすることができたが,最近はその習慣が失われてしまった。先日,久しぶりに上本町の近鉄の書店(JUNKUDO)に立ち寄ったときに見つけたのが,桐野夏生の「バラカ(上・下)集英社文庫」だった。

桐野夏生の本は,昔「OUT」を図書館で借りて読んだ。その他にいくつか文庫本を買っていたはずだと思って調べると,昨年の部屋の片づけの際に処分していた。確か「柔らかな頬」と「グロテスク」だった。スパーク・ジョイがなかったのである。どんなストーリーだったかを思い出そうとしても印象に残っている部分がない。その点,「OUT」にははっきりした読後記憶がある。桐野夏生は1951年に金沢に生まれているけれど,3歳で引っ越しているので,自分の世界線との交わりはほとんどない。

さて,「バラカ」は,福島の原発事故が起こったもう一つの虚構の日本での出来事を描写している。部分的には納得できるのだが,全体として詰めが十分ではないと感じた。自分が期待していたのは,現実の日本を照射するもう一つの世界の精密な描写だった。著者の関心はその物語世界の中の人物造形や関係の方にあって,それはそれでおもしろかったが・・・後半はご都合主義的なまとめ方のような・・・

P. S. 作中でバラカ/おじいちゃんが愛読するのがカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」だったので,これは読んでみようと思った。

2019年3月17日日曜日

素数日

ほぼ毎日(多少前後して編集しているけれど)ブログを書き始めて,今日で100記事になった。いつまで続くのだろう?何のために続けているのだろう?惰性なのだろうか?

西暦(グレゴリオ暦)のyyyy年mm月dd日を8桁の整数 yyyymmdd で表したものが素数であるものを素数日と言い習わしているようだ。あちらこちらで目にします。で,Juliaで素数日を求める関数を書いてみた。あらかじめ,Primesパッケージを読み出すので,自分の仕事はほとんどない。

using Pkg
Pkg.add("Primes")
using Primes
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
function primeday(y)
  u=28
  if(y%4==0 && y%100!=0 || y%400==0)
    u=29
  end
#  println(u)
  mx=(31,u,31,30,31,30,31,31,30,31,30,31)
  for m in 1:12, d in 1:mx[m]
    if(isprime(y*10000+m*100+d)) 
      println(y*10000+m*100+d) 
    end
  end
end

primeday(2019)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
20190221
20190227
20190301
20190319
20190323
20190421
20190523
20190529
20190601
20190613
20190719
20190811
20190823
20190913
20191009
20191027
20191109
20191117
20191231

2019年3月16日土曜日

機械学習と物理

長らく物理学会には足を向けていない。今年の第74回年会は九州大学の伊都キャンパスで開催されている。ちょうど今の時間に,シンポジウム「機械学習と物理」が行われている。こんな感じ。

1(一般シンポジウム講演)はじめに
 阪大理・物理,橋本幸士
2(一般シンポジウム講演)物性物理のグランドチャレンジに対する重回帰分析と機械学習
 東大院工,今田正俊
3(一般シンポジウム講演)強い相互作用の最難問 — 中性子星の状態方程式
 東大理・物理・原子核理論,福嶋健二
4(一般シンポジウム講演)データ駆動手法による相関物質の予測と理解
 産総研 CD-FMat,三宅隆
5(一般シンポジウム講演)機械学習によるマルコフ連鎖モンテカルロ法の高速化へ向けて
 理研(AIP/iTHEMS), 慶應大・数理,田中章詞
6(一般シンポジウム講演)機械学習による特徴抽出と,繰り込み群や熱力学との関係
 OIST,船井正太郎
7(一般シンポジウム講演)広域撮像宇宙サーベイによるビッグデータ宇宙論
 東大理・物理・宇宙理論,吉田直紀
8(一般シンポジウム講演)量子力学と機械学習の数理
 東北大院情報科学,大関真之

ちなみに,昨年の2018年度日本物理学会科学セミナーのテーマも「AI(人工知能)と物理学(東京大学駒場キャンパス 数理科学研究棟 大講義室)」であった。そのプログラムは以下の通り(ちょっと被っている)。

8月11日(土・祝)10:00-16:30
1 はじめに
 日本物理学会会長 川村 光
2 情報処理技術としてのAI
 中島 秀之(札幌市立大学 学長)
3 思考力を競うゲームの人工知能技術発展の歴史と現状
 保木 邦仁(電気通信大学大学院情報理工学研究科 准教授)
4 広域宇宙撮像データを用いたビッグデータ宇宙論
 吉田 直紀(東京大学大学院理学系研究科 教授)
5 量子コンピュータが人工知能を加速する
 大関 真之(東北大学大学院情報科学研究科 准教授)
6 深層学習と時空
 橋本 幸士 (大阪大学大学院理学研究科 教授)
8月12日(日)10:00-16:40
7 深層学習とは何か、そしてどんなことが出来るようになっているのか
 瀧 雅人(理化学研究所数理創造プログラム(iTHEMS) 上級研究員)
8 多層畳み込みニューラルネットワークで求めた量子相転移の相図
 大槻 東巳(上智大学理工学部機能創造理工学科 教授)
9 人工知能と脳科学
 甘利 俊一(理化学研究所脳神経科学研究センター 特別顧問)
10 量子力学の問題をニューラルネットワークで解く
 斎藤 弘樹(電気通信大学大学院情報理工学研究科 教授)
11 AI は物理において何の役に立つか?
 寺倉 清之(物質・材料研究機構 名誉フェロー・エグゼクティブアドバイザー)
12 おわりに
 日本物理学会科学セミナー担当理事 迫田 和彰

日本物理学会誌の方でも「シリーズ 人工知能と物理学」という特集が開始され,産総研の神嶌敏弘さんの「変わりゆく機械学習と変わらない機械学習」が読める。そのうち日本物理教育学会誌にも,「機械学習と物理教育」とか「人工知能と物理教育」などの特集が組まれる時代がくるのだろうか。5年後?10年後?

参考:Quantum Machine Learning(Wikipedia)
List of Acronyms
ANN: Artificial neural network
BM: Boltzmann machine
BN: Bayesian network
CDL: Classical deep learning
CML: Classical machine learning
HMM: Hidden Markov model
HQMM: Hidden quantum Markov model
k-NN: k-nearest neighbours
NMR: Nuclear magnetic resonance
PCA: Principal component analysis
QBN: Quantum Bayesian network
QDL: Quantum deep learning
QML: Quantum machine learning
QPCA: Quantum principal component analysis
QRAM: Quantum random access memory 
RAM: Random access memory
SQW: Stochastic quantum walk 
SVM: Support vector machine
WNN: Weightless neural network