結論を一言でいえば,「新規採用教員のうち4割近くの出身学部の入試偏差値は50に満たない」ということだ。旺文社の『大学の真の実力2025』にある,関東1都6県の231大学・865学部からの教員就職者は9454人(2024年春)を,出身大学のタイプで分けて分析したものだ。あわせて,公務員就職者や全就職者も比較の対象として分析している。
そのオリジナルの表を元校長のyoshiさんが編集し直したものが下記に引用した図である。教職がブラック性が広まり,一般の企業の就職が堅調であることから,教員採用倍率の低下がこのところ続いている。これによって,教員就職者の学力の平均が低下していることを裏付けるデータになっている。
図:就職者の出身大学と偏差値(yoshiの教育ブログから引用)
ChatGPT 4o,Gemini 2.0 Flash,Claude 3.5 Sonnet,などは,イメージファイルを読み込んで分析することができる。Perplexity Pro は有料版に誘導され,DeepSeek V3とQwen2.5-Max はイメージの読み込みができない。上記の図を入力してみたところ,それぞれそれなりに分析してくれた。Gemini 2.0 Flash はピントがズレていていまいちだ。Claude 3.5 Sonnet は要点を正確かつ簡潔に19行でまとめた。ChatGPT 4o がより詳しい分析を与えてくれる。
Q(koshix):(図のjpgファイルをアップロードした上で)このグラフからわかることを分析してくださいA(ChatGPT 4o):このグラフからわかるポイントを分析すると、以下のようになります。1.教員の出身大学偏差値と傾向・私立大学偏差値50未満の出身者が圧倒的に多い→ 教員(緑のバー)の割合が 37.9% と突出しており、他の職種(全就職者・公務員)と比べて明らかに高い。→ これは、私立大学の偏差値が低めの層から教員になる人が多い傾向を示している。・偏差値が高い大学(国公立、私立偏差値65以上)出身の教員は少ない→ 国公立大学出身の教員は 15.2% にとどまり、私立偏差値65以上は 5.3% にとどまる。→ 高偏差値の大学から教員になる割合は低めであり、教育職が高学歴層にとって魅力的なキャリアになっていない可能性がある。2.公務員(赤のバー)の傾向・比較的バランスが取れている→ 公務員は国公立出身 13.7%、私立偏差値65以上 19.5%、偏差値50~60の範囲で比較的均等に分布。→ 偏差値が高い大学出身者も一定数公務員になっている。・私立大学偏差値50未満の割合はやや低め(19.8%)→ 教員と比べると、公務員はやや高偏差値の大学出身者が多い。3.全就職者(青のバー)の傾向・私立大学偏差値50未満が多い(28.4%)が、教員ほどではない→ 教員と比較すると、企業などの就職先の方が高偏差値大学の出身者が分散している。・国公立大学の出身者は少なめ(6.6%)→ 企業に就職する人は国公立大学出身者よりも私立大学出身者の方が多い。4.重要なポイント・教員の偏差値50未満の大学出身者が非常に多い(37.9%)→ 赤い矢印で強調されている通り、教員は低偏差値の大学出身者が占める割合が非常に高い。→ これは、教育界が高学歴層にとって魅力的でない、あるいは給与や待遇面で課題がある可能性を示唆。・高偏差値大学出身者は公務員や企業に流れる傾向がある→ 私立大学偏差値65以上の出身者は公務員(19.5%)の方が教員(5.3%)よりも多い。結論このデータから、日本の教育業界が高学歴層を十分に惹きつけられていない可能性が示唆される。教員の待遇やキャリアパスの改善が必要と考えられる。また、私立大学の低偏差値層から教員になる人が多いことが、教育の質や社会的な評価にどう影響するのかも考察すべきポイントである。
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