天理市の看護職連携会議が主催する人生会議=アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の市民向け講演会に出席してきた。看護職連携会議(いちごの会)は,天理市の医療・介護関係の看護職で構成され2015年に発足している。
人生会議=アドバンス・ケア・プランニングとは,認知症や急な病気や事故で本人の意思が伝えられなくなる前に,将来の医療及びケアについて, 本人や家族や医療・ ケアチームが繰り返し話し合いを行い,本人の意思決定を支援する取り組みである。
最初に天理市の福祉政策課の人の話が10分(天理市の人口は2060年には半減する),昨日風邪で診てもらったばかりの宮城医院の宮城先生の講演が45分,ここまでが第一部だ。第二部は看護職連携会議の専門職の方から,アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の実際や,天理市で作成したACPのツールとしてのこれからノートの説明などがあった。最後の,宮城先生のまとめを含めて全体で2時間のプログラムだった。
講演会の出席者は,60名ほどであり,そのうち男性は6名だけ。しかし,質問というか発言したのは3名すべて男性(民生委員など)だった。うーむ,どういうことだろうか。
宮城先生の最後のまとめで,人生会議=アドバンス・ライフ・プランニング(ALP)という見方を加えて,高校生や大学生の教育の過程で取り入れてはどうかという提案がよかった。
第一段階:健康状態 = ALP
第二段階:フレイル状態 = ALP + ACP
第三段階:要支援・要介護状態 = ACP + EOLD(End of Life Discussion)
第一段階+第二段階が健康寿命の範囲となる。
図:これからノート(天理市ホームページから引用)
[1]人生会議してみませんか(厚生労働省)
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