2024年5月20日月曜日

チョイソコてんり(2)

チョイソコてんり(1)からの続き

朝の散歩で,天理市のAIデマンド交通システム,チョイソコてんりの停留所の写真を集めている。ところが,肝腎のチョイソコてんりには乗ったことがなかった。家人が出演する天理シティオーケストラの定期演奏会の日曜日が雨模様だったので,この際利用してみることに。

もよりの住宅地停留所は,中学校の前なのだけれど,ここだけ緑の看板があがっていない。なぜ?目的地停留所は,天理総合駅だ。残念ながら天理市民会館が目的地に含まれていない,どうして?

チョイソコてんり,アプリではなくてウェブサービスで予約する。利用するためにはあらかじめ利用者登録が必要だ。これで,年齢や割引条件が確定するので,料金が乗車時に最初からドライバーにわかる仕組みだ。

ログインして,日時,住宅地と目的地の停留所を決めるといくつかのコース候補がでてくるので,そこから選ぶことになる。ぴったりの時間はなかったので,少し余裕をみて決める。帰りの予約も促されたので,同じように選んだ。選択肢は2-3に限られ,時間も1〜2時間程度の間隔が空く。

10分前に家をでると,もう向こうの方に緑のそれらしい模様がついたトヨタのハイエースが止まっていた。早速乗車すると料金は先払い。ドライバーのタブレット画面には乗客の名簿がみえている。予定の5分前だったけれど早速出発した。

天理総合駅とは逆方向に走り,次のお客さんのところに向かう。ドライバーも慣れていないので,停留所の50mほど手前の路上で勘違いして止まっていた。緑の看板はない。すぐに気がついて,本来の停留所に到着。しばらくするとお婆さんが1人乗ってきた。これでOK,天理駅に向かった。

ドライバーに聞いて見ると,全体で4-5台が常時回っていて,それなりにお客さんがあるようだ。ただ,190箇所の住宅地停留所の場所は結構ややこしいところが多くて迷うらしい。

帰りは,天理総合駅の目的地停留所に,予約時間の7分前くらいにハイエースが到着した。名簿では2人になっていたので,こんどは名前を確認されて料金を支払った。高齢者の場合,片道200円なので,近鉄電車の240円よりも安いのである。予約時間になってももう1人のお客さんが来なかったので,淡々と見切り発車して自宅方向の住宅地停留所に向かった。


写真:天理総合駅のチョイソコ停留所(2024.5.19撮影)
廃止されたコミュニティバスの看板を流用している

P. S. 天理シティオーケストラの第23回定期演奏会は,天理市制70周年に因み,ニコライ/歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲,スッペ/喜歌劇「詩人と農夫」序曲, ヨハン・シュトラウスⅡ/美しく青きドナウ,ベートーヴェン/交響曲第7番だった。

P. P. S. 大学に入る前の話。家にあったクラシックのレコードで自分が聴いたのは,学校で習ったドボルザークの9番とハチャトリアンの剣の舞くらいだった。大学に入ると,同じクラスの佐藤秀明君に感化されて,NHK-FMのクラシック番組をラジカセでエアチェックするようになった。当時はFM放送が始まって間もない頃で,クラシック番組の比重が非常に大きかったのだ。そんなわけで,当時亡くなったハンスシュミット・イッセルシュテッドとかイシュトバン・ケルテスとかアムステルダム・コンセルトヘボウなどの名前が頭に入力されることになる。ベートーベンの交響曲7番もよく聴いた。

P. P. P. S.  学生時代の話。会社の出張で大阪の下宿にしばしば訪れた父親には,梅田で漫才や芝居や映画に連れてもらうことがあった。そのひとつが,未来惑星ザルドス(1974)だ。年老いたショーン・コネリーが主人公の怪しいB級SF映画なのだけれど,途中のパートで,ベートーベンの7番の第二楽章が流れ続ける場面があった。あら,こんなところでこれを使うのだと驚いた記憶がある。

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