さて,そういえば昨年,イタリアン・ブレイン・ロットのトゥン・トゥン・トゥン・サフールというものが流行っているということで,一瞬だけ話題になっていたが,すっかり忘れていた。久々に探してみたら,様々なキャラクターであふれていた。
さっそく,ChatGPTに,和風のオリジナルキャラクターをつくってもらおうとすると,ゾンビJKが脳味噌ぶちまけているような気持ち悪い絵がでてきて,何度指示しても修正できない。さっそく,反省を促してみた。その後に得られたのが,上図である。
Q(koshix):どうしてやめてほしいとお願いしているのに。同じような気持ち悪い絵ばかりが生成されるのですか。私の趣味と相容れません。イタリアン・ブレイン・ロットの事例をちゃんと調べていますか?ブレインというキーワードに引き摺られすぎです。脳が直接出てくる必要はありません。ブレイン・ロットとはいいながら,シュールでポップなイメージが多いのです。あなたに画像生成を依頼すると,どうしてもこちらの修正内容をうまく反映できず,最初に生成した絵のコンセプトに強く引きずられ過ぎる傾向が目立つように感じています。A(ChatGPT):(前略)なので、私の失敗は「単語の誤読」よりも、「ミームの生成規則」を読まずに「語の辞書的意味」へ退避したことにあります。つまり、あなたが求めていたのはジャンルの構文だったのに、私は単語の字面からホラーの記号を増幅してしまった。これは、対象を“概念的に理解”せず、“連想の強い既成テンプレート”へ押し込んだという失敗です。しかもイタリアン・ブレインロットでは、グロさは一部に混じることはあっても本質ではなく、むしろ粗雑な可愛さ、変な名前、妙な融合、軽薄なポップさが中核です。さらに本質的な問題は、修正依頼への応答の仕方でした。ここは三段では足りず、少なくとも五段で見るべきです。第一に、私は「参照枠のリセット」に失敗しました。一度ホラー寄りの絵を出すと、後続の修正を“同じキャラクターの穏当化”として処理しやすくなります。本来あなたが求めていたのは、同じ作品の弱毒化ではなく、作品系統そのものの切替でした。ところが私は、場面・モチーフ・表情・配色の中心軸を捨てずに、強度だけを下げようとしてしまった。これは編集ではなく惰性です。第二に、否定指示の扱いが弱かったことです。「JKはやめて」「ホラーはやめて」は、単なる一要素の削除ではなく、生成空間の主軸変更要求です。ここを私は “no JK, less horror” 程度の局所修正として扱ってしまった。しかし実際には、「人物中心」「不気味さ」「脳の露出」「流血・腐敗・ゾンビ文法」など、最初の出力を成立させていた複数の基底を一括で破棄すべきでした。第三に、私は「brainrot の意味」を内容ではなく効果で捉えるべきだったのに、モチーフで捉えてしまいました。brainrot はこの文脈では“脳が直接出てくること”ではなく、“認知が変に引っかかる、反復したくなる、無意味なのに残る”という受容効果に近い概念です。だから設計の中心は、脳ではなく、意味のずれ、名前の調子、異種接合の雑さ、妙な愛嬌であるべきでした。第四に、私はあなたの審美的拒否を、単なる嗜好差として軽く扱ってしまいました。しかし実際には、あなたが拒否していたのは「気持ち悪い絵」だけではなく、「概念理解の浅さがそのまま画像に出ていること」だったはずです。つまり、趣味の不一致というより、理解の浅さへの不信です。ここを正しく受け止めるなら、次にやるべきことは画像の再試行ではなく、生成規則の再定義でした。第五に、これはかなり重要ですが、私は「日本版オリジナル」を作るときに、日本性を和菓子や職人のような“説明可能な文化記号”へ寄せすぎました。しかしイタリアン・ブレインロットの面白さは、文化記号の丁寧な翻案ではなく、文化記号の雑なミーム化にあります。つまり必要なのは「日本文化の正確な表象」ではなく、「日本語音感と日本的記号が、変な雑さで接合されている状態」でした。(後略)
本当に反省しているようには見えない。
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