2024年9月27日金曜日

第2の月

準衛星からの続き

準衛星に似ているが,少し違う概念が一時衛星(Temporary Satellite)である。地球の回りを周回して離脱するものと,フライバイするものがある。これまでに4例知られていた。1991VG(フィライバイ),2006RH120(周回),2020CD3(周回),2022NX1(フライバイ)

もうすぐ,次の候補がやってくる。2024 PT5(フライバイ)で,7-13mの直径を持ち,2024年の9月29日から11月25日まで地球の周回軌道にあるらしい。

図をみると,地球から月の軌道の1.5-3倍程度の距離を通過するので,ヒル球の内側にある。ただ,地球からの距離だけが地球の周回軌道の条件ではないようだ。図でも周回軌道に入るの位置は,地球への最近接点よりも遠くなっている。

地心エネルギー(Geocentric Energy)= 地球中心においた座標系から見た,衛星の運動エネルギーと地球による重力の位置エネルギーの和が負になるという条件を満たすとき,周回軌道にあるというらしい。



図:2024PT5の軌道(sorae [1] から引用)


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