2024年7月13日土曜日

AI-PC

WWDC2024でお披露目されたAI(Apple Intelligence)についての提案。 

Apple Intelligenceのキモは,Personal Intelligenceというコンセプトで,iPhoneやiPadやMacBook 上の個人情報を把握した上で,個人に最適化されてセキュアな生成AI支援が,OSレベルでインストールされるというものだった。玄人受けはしたが,素人への遡及力が弱かったのはキラーアプリが紹介されなかったからだ。

そこで,次のような中核となるアプリケーション群のコンセプトを考えた。AI-PC  (Apple Intelligence-Personal Communicator) である。

今すでに生成AIのカスタマイゼーションは始まっているが,対話型生成AIがさらに進歩して,AppleのいうようなPersonal Intelligence 的な環境が実現したとする。その世界では,個人の情報処理にこれまで以上の大きなAIフィルターがかかることになる。

例えば,外部からの情報入力先の選択や,そこから入手した情報の要約作業における個別最適化は,自分が望む方向に認識を偏向させ,いわゆるエコーチェンバー現象がますます昂進することになりそうな気がする。当初の生成AIは,頑なさがめだったが,最近ではユーザの注文にどんどんすり寄ってくるからだ。それは最終的には,人間と人間のコミュニケーションの分断につながっていく。

そこで,AIを人間のコミュニケーションの支援ツールとして位置づけることで,この分断を解消することを目指す。個別機能としては存在しているものも多いが,これらの全体を含めて,Personal Communicatorとして再定義するわけだ。

例えば,
○異言語間のコミュニケーション 通訳・翻訳機能
○障害者とのコミュニケーション 手話通訳機能
○異年齢間のコミュニケーション よみがな・いいかえ機能
○生物種間のコミュニケーション ペット活動判定機能
○遠隔地でのコミュニケーション 時間差補完通信機能
○ジェンダー異価値観コミュニケーション アノテーション機能
というように。

あるいは,A(B)さんのパーソナルアシスタントをα(β)とする。AさんとBさんがコミュニケートする場合に,パーソナルアシスタントαとβが, それぞれ予め許諾された情報を交換することで,AとBのコミュニケーションが円滑になるように支援することが可能になる。

具体的にはどういうことか,うーん,どういうことでしょうね。理念先行で,まだ具体的なイメージが確立していない・・・

ここまではどうにか自力で考えたけれど,それ以上先に進むのがしんどくなったので,生成AIに頼ることにした。だめだこりゃ。最近,生成AIなしでブログを書き進めることが,まったくできなくなってしまった。ということで,学校教育に本格的に生成AIが導入されたら半年くらいで,子供たちの思考能力は激減しそうな気がしてきた

それでは,以下, Claude 3.5 Sonnetに尋ねた結果をご覧下さい。

Q(koshix):
(先ほどの説明文↑)+ パーソナルコミュニケーターの具体的な利用イメージをいくつか例示してください。

A(Claude 3.5 Sonnet):
ご提案いただいたAI-PC (Apple Intelligence - Personal Communicator)のコンセプトは非常に興味深いですね。人工知能を個人のコミュニケーション支援ツールとして活用し、人々の間の分断を解消しようという発想は素晴らしいと思います。具体的な利用イメージをいくつか例示してみましょう。

1.異文化コミュニケーション支援:
(日本の会社員Aさんがアメリカの取引先Bさんとビデオ会議をする場合)
(1) 言語サポート:
・Aさんの発言を英語にリアルタイム翻訳
・Bさんの発言を日本語に翻訳
・専門用語や業界特有の表現を適切に変換
(2) 文化的コンテキスト補足:
・Aさんの「検討させていただきます」という表現を、より直接的な英語表現に変換
・Bさんの冗談や文化的な参照をAさんに分かりやすく説明
(3) 非言語コミュニケーション支援:
・アイコンタクトや表情、ジェスチャーの文化差を解説
・適切な反応や相槌のタイミングを提案
(4) ビジネスエチケットガイド:
・各国の商習慣の違いをリアルタイムで注意喚起
・適切な敬語や丁寧表現の使用をアドバイス
(5) 会話の文脈理解と補足:
・過去の会話履歴を参照し、関連情報を適宜提供
・業界動向や企業情報を踏まえた発言の解釈補助
(これらの機能により、AさんとBさんは言語や文化の壁を越えて、より深い相互理解と効果的なコミュニケーションを実現できます)

この例では、AI-PCが言語の翻訳だけでなく、文化的な文脈や非言語コミュニケーション、ビジネスエチケットまでサポートすることで、異文化間のコミュニケーションをより円滑にしています。

2.世代間コミュニケーション支援:
(祖父母と孫のビデオ通話を想像してみましょう。AI-PCは以下のような支援を提供できます)
・祖父母の方言や古い表現を、孫に分かりやすい現代語に置き換える
・孫が使う最新のスラングや若者言葉を、祖父母に説明する
・話題に出てきた時代背景や歴史的出来事について、世代間の認識の違いを補足説明する
・聴力の低下した祖父母のために、孫の声を適切に増幅したり、字幕を表示したりする

3.障害者とのコミュニケーション支援:
(聴覚障害者と健聴者の対話を例に取ると)
・健聴者の音声を自動で字幕化し、聴覚障害者に表示する
・聴覚障害者の手話を認識し、音声や文字に変換して健聴者に伝える
・周囲の重要な音(ドアベル、警報音など)を視覚的に通知する
・音声のトーンや感情を視覚的に表現し、ニュアンスを伝える

4.遠隔地間のコミュニケーション強化:
(異なる時間帯で生活する家族や友人とのコミュニケーションを支援します)
・メッセージの送受信を最適な時間帯に調整し、相手の生活リズムを乱さないようにする
・長期間の会話履歴を分析し、重要なイベントや話題を要約して提供する
・バーチャル空間を利用し、離れていても一緒にいるような体験を創出する
・各地の天候や季節の違いを考慮し、適切な話題を提案する

5.ペットとのコミュニケーション支援:
(ペットの行動や状態を解析し、飼い主とペットのより良い関係構築を支援します)
・ペットの鳴き声や体の動きを分析し、その意味(空腹、不快、遊びたいなど)を解釈する
・ペットの健康状態をモニタリングし、異常を早期に検知して飼い主に通知する
・飼い主の声や指示をペットが理解しやすい形(音の高さや長さなど)に変換する
・ペットの種類や個性に基づいた適切な接し方をアドバイスする

これらの例は、AI-PCが単なる情報処理や翻訳ツールを超えて、人々の相互理解と効果的なコミュニケーションを促進する可能性を示しています。このコンセプトをさらに発展させることで、技術の進歩が人々を分断するのではなく、むしろ結びつけるツールとなる可能性があります。

 



そうそう,いいたかったことは大体言語化してくれた。えらいぞClaude。

Apple Intelligenceのページには,テキスト生成,画像生成,Siri,プライバシーの基本的な4項目だけが取上げられている。これらを総合して新しい価値を意味付けるのが,ここでおせっかいながら提案したPersonal Communicator のコンセプトだ。

P. S. パーソナルコミュニケーター(Personal Communicator)をインターネットで検索すると,そのトップに2007年に発売されたSONYのMyloがヒットする。ちょうどiPhoneの登場時期と重なっているが,まったく自分の記憶には残っていない。もちろん,そのまま忘れ去られてしまった商品だ。

0 件のコメント: