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2024年1月13日土曜日

類楕円

真鍋さんのホームページ(MIPO)では神社の算額がよく取り上げらていれる。最近は,ChatGPTでPython プログラミングという新たな進化のステージの突入している。算額で登場する類楕円という4次曲線のグラフを描かせるプログラムを作るという問題がでてきた。

「類楕円」というのは初耳だった。調べてもあまり情報が見つからないのだが,トーラスを軸対称軸に平行な平面で切断してときに出来る4次曲線のようだ。トーラスの大円の半径をd,小円の半径を bとする。トーラスの中心を原点Oとして,軸対称の軸方向をy軸として,大円を含む平面をxz平面とする。切断面の方程式は,z=d_となる。
なお,下図より(d+b)2=a2+d2,したがってa2=b2+2dbである。


図:類楕円の定義

トーラス表面上の点をP:r=(x,y,z)とする,これは大円上の点を表すベクトルd=(dcosφ,0,dsinφ)と,大円上の点からトーラス面上の点への相対ベクトルs=(bsinθsinφ,bcosθ,bsinθcosφ)の和,r=d+sになる。すなわち,
r=(x,y,z)=((d+bsinθ)sinφ,bcosθ,(d+bsinθ)cosφ)である。

これらから,bsinθ=b2y2(d+b2y2)2=x2+d2となる。
つまり,b2y2+2db2y2=x24d2 (b2y2)=(x2+y2b2)2

(a2b2)(b2y2)=b2(x2+y2b2)2 が類楕円の4次式である。



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