惑星の楕円軌道についての復習の時間。
図:楕円の性質
図の左が,楕円の中心を原点とする (X−Y)座標系の表示である。長半径aの円を短半径b方向にb/a倍すると,(X/a)2+(Y/b)2=1という楕円が描かれる。このとき,縮小前の点への位置ベクトルがX軸となす角度をθとして,楕円上の点の座標が (X=acosθ,Y=bsinθ) となる。また,原点から種横転までの距離は √a2−b2=aeとなる。ただし,離心率が e=√1−(b/a)2と定義される。
図の右が,楕円の焦点を中心とする (x−y)座標系での表示である。原点から最も近いx軸方向の近地点までの距離をrpe=a(1−e),最も遠い遠地点までの距離をrap=a(1+e)とすると,a=(rap+rpe)/2, b=√raprpeである。また,楕円上の点への位置ベクトルは,その長さをr,x軸のなす角度をϕとして,(x=rcosϕ,y=rsinϕ)と表される。
ところで,x=acosθ−ae=rcosϕ, y=bsinθ=rsinϕ)である。そこでこれらから,θを消去すれば,rとϕの関係式が得られる。すなわち,r=√x2+y2=a(1−ecosθ),tanϕ=yx=√1−e2sinθcosθ−e
そこで,1cos2ϕ=1+tan2ϕ=(cosθ−e)2+(1−e2)sin2θ(cosθ−e)2=(1−ecosθ)2(cosθ−e)2
∴1cosϕ=1−ecosθcosθ−e=racosθ−ae=rea−r−ae2
最終的に,r=a(1−e2)1+ecosϕとなる。
[1]季節による太陽高度・日出/日没時刻の変化(Scientific Doggie)
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