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2023年11月23日木曜日

楕円軌道

昼夜時間(3)からの続き

惑星の楕円軌道についての復習の時間。


図:楕円の性質

図の左が,楕円の中心を原点とする (XY)座標系の表示である。長半径aの円を短半径b方向にb/a倍すると,(X/a)2+(Y/b)2=1という楕円が描かれる。このとき,縮小前の点への位置ベクトルがX軸となす角度をθとして,楕円上の点の座標が (X=acosθ,Y=bsinθ) となる。また,原点から種横転までの距離は a2b2=aeとなる。ただし,離心率が e=1(b/a)2と定義される。

図の右が,楕円の焦点を中心とする (xy)座標系での表示である。原点から最も近いx軸方向の近地点までの距離をrpe=a(1e),最も遠い遠地点までの距離をrap=a(1+e)とすると,a=(rap+rpe)/2, b=raprpeである。また,楕円上の点への位置ベクトルは,その長さをrx軸のなす角度をϕとして,(x=rcosϕ,y=rsinϕ)と表される。

ところで,x=acosθae=rcosϕ, y=bsinθ=rsinϕ)である。そこでこれらから,θを消去すれば,rϕの関係式が得られる。すなわち,r=x2+y2=a(1ecosθ)tanϕ=yx=1e2sinθcosθe
そこで,1cos2ϕ=1+tan2ϕ=(cosθe)2+(1e2)sin2θ(cosθe)2=(1ecosθ)2(cosθe)2
1cosϕ=1ecosθcosθe=racosθae=rearae2
最終的に,r=a(1e2)1+ecosϕとなる。



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