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2022年9月17日土曜日

三次元極座標のラプラシアン

座標変換して三次元の極座標のラプラシアンを求めるのは,面倒な計算アルアルのトップにくるやつである。こんなかんじ直交曲線座標系の一般式に代入すれば,どうということもないけれど,そこに到達するまでがたいへん。

2次元極座標のラプラシアンを2回使うのがスマートだという話があったので,試してみる。

第1段階(xy平面の2次元ラプラシアンの計算)
x=ρcosϕ, y=ρsinϕ に対して,2x2+2y2=2ρ2+1ρρ+1ρ22ϕ2 となる。

これは,xy=exx+eyy=eρρ+eϕ1ρϕ の内積xyxyを計算すれよい。

ただし,eρ=(cosϕ, sinϕ), eϕ=(sinϕ, cosϕ) より,eρϕ=eϕ, eϕϕ=eρ を用いる必要がある。内積の左のxyが右のxyの中にある基底ベクトルを微分するところから1ρρの項が出てくる。

第2段階(z軸を含む2次元ラプラシアンの計算)
ρ=rsinθ, z=rcosθ に対して,2ρ2+2z2=2r2+1rr+1r22θ2 となる。

これも,ρz=eρρ+ezz=err+eθ1rθ の内積ρzρzを計算すればよい。

この結果,2x2+2y2+2z2=2r2+1rr+1r22θ2+1ρρ+1ρ22ϕ2となる。

あとは,ρ=rsinθ とすればほぼOKだが,問題は,ρであり,ここを,r, θで書き直す必要がある。すなわち,二変数合成関数の偏微分の公式から,

ρ=rρr+θρθ=ρ2+z2ρr+tan1(ρ/z)ρθ=sinθr+cosθrθ

結果をまとめると,
2=2r2+2rr+1r22θ2+1r2tanθθ+1r2sin2θ2ϕ2

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