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2019年9月10日火曜日

盗まれた街

内閣改造のあまりのひどさと,お友達で何が悪いと堂々と開き直るNHKの岩田の話をきいていて,頭がくらくらしてきた。アベちゃんお気に入り極右日本会議統一教会オールスター悪夢内閣。萩生田・衛藤・江藤・高市・西村・小泉・菅原・武田・・・。

昨日のWOWOWの秋のサスペンス月間でやっていた「インべージョン」の原作はジャック・フィニィの「盗まれた街(The Body Snacher 2007)」だ。ハヤカワ・SF・シリーズ(銀背)のトップなので,名前は十分頭にしみ込んでいるが,未読だった。ニコール・キッドマンが主演で母と息子の物語に翻案され,なにやらスプラッター成分もみられる仕上がりだったので,原作の持っている静な恐怖(らしい)とはややかけ離れていたのかもしれない。なお,2007年公開なので,iPhoneはまだ登場していなかった。

この国ももう盗まれてしまっているのだろうか。

2019年8月19日月曜日

加藤恭子と田島道治

NHK特集の昭和天皇(1901-1989)に関するテーマは,夜7:00のニュースにまであふれ出して,国民に何らかの変化をもたらせようとしている。8月17日に放映された,NHKスペシャル「昭和天皇は何を語ったのか −初公開・秘録拝謁記」である。初代宮内庁長官を務めた田島道治(1885-1968)の昭和天皇とのやりとりを記録した手帳やノートが発見されたということで,昭和天皇のこれまで伝えられなかった考えを伺い知ることができる。

これに対してさっそく,昭和天皇と田島道治のことは既に知られていたとのコメントがあった。その内容は,フランス文学者で伝記著者である,加藤恭子(1929-)が不思議な因縁で田島家から受け取った資料の一部によって知られ,書籍としても出版されていた内容だということである。具体的には「近現代日本の政策史料収集と情報公開調査を踏まえた政策史研究の再構築」という科研費の報告書にある2003年の講演記録から分かる。

ただ,フランス文学者の加藤恭子は「田島メモ」を直接見てはおらず,それがゆえに,歴史学者である茶園義男(1925-)からその推論(天皇の謝罪詔書の草稿の位置づけ)を強く否定されていた。しかし,今回NHKが報道した田島メモが本当ならば,茶園のほうが誤っていたということなのだろう。

天皇の戦争責任と憲法改定と再軍備をめぐるいくつかの重層的なテーマが含まれており,NHKがこれを報じたのが,どのような意図のもとでなのか,あるいは安倍政権がどうやってこれを改憲スケジュールに編み込んでいくのか,不安で不確実な暗雲がただよっている。

そうこうしているうちにも,れいわ⊗韓国⊗あいちトリエンナーレ⊗N国をめがけて,杉田水脈,橋下徹,東国原英夫らが続々と右からの工作に励んでおり,マスコミは反韓国で一色の報道。それにしても,金正恩があれほど文在寅に対して敵意を表明するのはなぜなのだろうか。板門店でのトランプ+金正恩+文在寅(あるいは最初の段階の会談)からどうしてこんなに遠くに来てしまったのだろうか,どんな理や利があるのかよくわからない。

2019年6月20日木曜日

テストは変わる

今日は観察実習の日なので,非常勤の授業も休講。NHKの番組「ウワサの保護者会」のタイトル「テストは変わる」の回の再放送をみていた。尾木直樹さんが出演している。

日本の教育における学力概念が変化するとともに,学校での成績評価が相対評価から絶対評価に変わり,記述式のテスト問題が増えてきた状況を,番組に参加している保護者の方々の子どものテストへの対応の悩みとともに話し合っていた。

そのなかで,次のような算数の記述問題が示され,参加者一同首をひねって困っていた。
「今まで算数を学んできたなかで,実生活において算数の考え方が活かされて感動したり,面白いと感じた出来事について簡潔に説明して下さい」
ほほう,これは簡単だ。自分の回答は次のようになる。

高校3年のときの秋の文化祭の仮装行列のクラスの出し物が,ギリシャ神話のパンドラの箱の物語だった。パンドラが神様からもらった箱を,開けてはいけないといわれていたのに開けてしまった結果,それまで世界には存在していなかった様々な悪の魑魅魍魎がわき出した。これによって,世界がそれまでの平和な状態から,様々な不幸があふれる悲惨な状態に変わってしまう。パンドラは慌てて蓋を閉めたが,もう逆戻りはできない。悲しんだパンドラが,最後に箱の中から呼ぶ声にしたがって,開けてみるとそこからは最後の救いとなる「希望」が出てくるのであった。

話がすすまない。

このパンドラの箱の製作担当グループになった。設計図をかいて,木材とベニヤ板を組み合わせて,長方形+半円柱の蓋からなる数m×数m(中に数名入ることができる)の構造物を造るのが我々の任務だ。箱の表面には金紙を貼ることになり,尾張町辺りの紙問屋につてがある友達と3人で,秋の寒い夕方に武蔵が辻までバスで向った。店に着くともうあたりは暗くなっている。受付で紙の見本をみせられ紙の大きさはそれほど大きくない長方形だったので,何枚必要ですかと尋ねられた。

大急ぎで,円柱の表面積と直方体の表面積を与えるとともに,長方形の金紙の向きをどちらに向けると最も枚数を節約できるかの計算をはじめた。あとの二人(増永君と東出君かなあ)は唖然として見守っていた。たぶん,そのお店には当時まだ珍しかった電卓があって,それを借りて計算したような気がする。高校では,CASIOのプログラム電卓を使っていたので,まだ世の中に普及していない電卓であろうが,こわくはない。もし,これが正しい記憶ならば,このような電卓(で1971年に存在しているもの)だったのではないか。

このときほど,小学校のときやや苦手だった面積の計算が役に立ったことはない。
(やや苦手というのは小学校4年生ででてきた面積や体積の単位の換算の部分なのだけど)

20分ほどで無事に計算は終了し,金紙の束を購入して帰路についたのであった。たしかにその金紙はちょうど箱の外側の必要な面積を覆うことができた。計算は正しかったのだ。ところが残念ながら,米島君に「いいけども,色がもうちょっと金色だったらよかったのに」とダメ出しされた。紙問屋さんが出してきたのは普通の折り紙のきらきらした金紙ではなくて,もう少し上品で表面が地味に加工されている大人向けの金紙だったのだ。なお,パンドラの箱の半円柱の蓋の内側の構造もベニヤ板をはってペンキを青く塗っただけだったので,こちらもダメ出しされている。

さて,このような個人的な体験をきいて,教師は何を考え,子どもたちに何を伝えることができるのだろうか。このなんだかメタな算数の記述問題は,やはりあまり筋がよくないように思われるのであった。

P. S. 2019.12.29 もしかしてこの紙問屋は十間町の中島商店だったかもしれない。その建物は昭和7年の村野藤吾のモダンな建築である。

2019年5月27日月曜日

古墳密度


大阪の百舌鳥・古市古墳群が2019年の登録審査候補に推薦され世界遺産に登録されることになった。NHKのブラタモリでも堺市の古墳が取り上げられており古墳ブームかもしれない。

ところで,kofun.jpの埋蔵文化財包蔵地数(古墳・横穴数)の全国ランキングでは,兵庫県が1位で大阪府は13位である。面積が広ければ古墳の数も多くなるので,古墳の面密度で比較する必要があるのではないのか。Wikipediaに都道府県の面積一覧があった。山や森林は対象にはならないので,それらを除いた可住地面積で比べることにしよう。

ExcelのVLOOKUPで両方のテーブルを比較して計算してみた。
大阪府は13位から10位に上昇して多少順位は入れ替わるが,大勢に影響はなかった。
奈良・京都はやはり密度が高い。特徴的なのは,鳥取県(なぜ出雲の島根県ではないの?)及びそれにつながる岡山県と広島県と兵庫県に古墳が多いこと。

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順位 県名 古墳数 可住面積 古墳密度
2 鳥取県 13486   912 14.79
8 奈良県 9700   851 11.4
3 京都府 13016 1155 11.27
1 兵庫県 18851 2756 6.84
5 岡山県 11810 2210 5.34
6 広島県 11311 2255 5.02
7 福岡県 10754 2737 3.93
4 千葉県 12765 3488 3.66
9 三重県 7025 2022 3.47
13 大阪府 3427 1314 2.61

10 岐阜県 5140 2145 2.4
18 香川県 2256   991 2.28
17 島根県 2571 1256 2.05
11 群馬県 3993 2295 1.74
19 石川県 2107 1383 1.52
12 静岡県 3829 2731 1.4
21 和歌山県1486 1097 1.35
15 埼玉県 3100 2566 1.21
23 徳島県 1120 1022 1.1
14 愛知県 3101 2952 1.05

16 長野県 2831 3334 0.85
24 神奈川県1098 1460 0.75
28 滋賀県   897 1289 0.7
32 山梨県   651   950 0.69
25 愛媛県 1083 1670 0.65
31 東京都   714 1396 0.51
36 福井県   541 1066 0.51
29 大分県   893 1769 0.5
22 熊本県 1364 2746 0.5
20 茨城県 1862 3976 0.47
30 宮崎県   832 1835 0.45
34 佐賀県   566 1340 0.42
26 栃木県 1081 2946 0.37
35 山口県   552 1749 0.32
39 長崎県   470 1617 0.29
27 福島県 1041 4218 0.25
40 高知県   229 1168 0.2
37 鹿児島県  529 3243 0.16
38 宮城県   508 3130 0.16
33 新潟県   632 4481 0.14
41 富山県   216 1850 0.12
42 山形県   134 2850 0.05
43 岩手県     64 3710 0.02
44 北海道       0 21899 0
45 青森県       0 3203 0
46 秋田県       0 3155 0
47 沖縄県       0 1159 0
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(1) 順位は都道府県別の古墳・横穴数
(2) 古墳数=古墳・横穴数は埋蔵文化財包蔵地数のこと
(3) 可住地面積=総面積−林野面積−湖沼面積 の単位はkm^2
(4) 古墳密度=古墳数÷可住地面積

(注1)結婚してまもない頃神戸の五色塚古墳を訪れた。日本ではじめて復元整備されたもので,古墳が造られた当時の森に包まれていない状態を見ることができる。
(注2)奈良県天理市にも古の重要な古墳が多いが,天理駅前広場にはコフフンというものがあって子どもたちが遊べる。

写真:天理駅前広場 CoFuFun のページから引用


2019年5月17日金曜日

折形手本忠臣蔵

今日のNHKの美の壺は「進化する折り紙」ということで折り紙がテーマだった。

(1) 有澤悠河さんの和紙1枚で折るノコギリクワガタがすごかった。

(2) 折形手本忠臣蔵という江戸時代の文献がある。仮名手本忠臣蔵の場面を折り紙でつくるというものだった。

(3) 筑波大学の三谷純さんの取り組みを紹介。コンピュータグラフィックスを用いて,曲線的な折り紙を実現したもので,そのソフトウェアも公開されている。

2019年4月26日金曜日

じゃじゃ丸・ぴっころ・ぽろりの名前

netgeekによると,「にこにこぷん」じゃじゃ丸・ぴっころ・ぽろりのフルネームが明らかになった。というか,Wikipediaには書いてあったのではないか。子供達が子どものころよく見ていた。自分の子どものころは「ブーフーウー」だったが。孫がみているのは「ガラピコぷ〜」なのか?どうやら違う番組のようだ。「いないいないばあっ!」のワンワンではないだろうか。

2019年4月22日月曜日

ライプチヒ動物園

NHK BSで「探検!世界の動物園の舞台裏~ドイツ・ライプチヒ動物園~」の再放送をみた。熱帯雨林やアフリカの自然環境を再現した檻のない動物園。WikipediaのZoo Leipzigには日本語版はない。英語版も情報は少なかった。動物園のウェブサイトはこちら

2019年4月13日土曜日

セブンルール

4/9火のテレビ番組「セブンルール(カンテレ 23:00-23:30)」で北星学園余市高等学校の本間涼子先生がとりあげられていた。彼女は大阪教育大学理科教育専攻の2002年度の卒業生である。私の研究室の学生さんで,卒業論文は「Flashアニメーションを用いた物理用語集の作成」だった。毎日遅くまで相棒の冨崎君と頑張っていたのが印象深い。

番組をみた人達のネットでの評判もすごくよい。大阪教育大学の広報室にも放送があることはいちおう伝えておいたのだけど。https://tver.jp/episode/56831021 でみられるのかな。



2018年12月19日水曜日

阿修羅のごとく

向田邦子−和田勉の1979「阿修羅のごとく」の再放送をNHKプレミアムカフェの録画でみた。ゲスト:太田 光(爆笑問題)山本 むつみ(脚本家), MC:渡邊 あゆみ(アナウンサー)の対談もついている公開録画。緒形拳がすごいなぁ。太田光も鋭いなぁ。

若き日の吉田簑助師匠が,日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)の清姫のガブを遣っている映像が第1話にある。1979年なので,これを放映当時そのまま見たかどうかはわからないが,1980年代には再放送か何かをみているはずだと思う。ドラマ人間模様の「あ・うん」なども。向田邦子がかかわるTVドラマでは,「時間ですよ」は集中してよく見ていたが(高校生から大学生にかけての時期),「寺内寛太郎一家」はたまにしかチャンネルを回さなかった。「時間ですよ」には,NHKの「天下御免」とならんでTVドラマの新しい波みたいなものを感じたのだが。

興福寺の阿修羅像を最初に見たのは奈良に住むようになる前だったろうか。堂内の床平面の高さに特別な配慮もなく普通に陳列されていた。拝観客も少なく,ガラスケースにぎりぎりまで近づいて四方から十分に拝顔することができた。その時は,ドラマの「阿修羅のごとく」とはあまり結びついていなかったかもしれない。実物の迫力にただただ圧倒される長い時間。その後,幾度か見る機会があったけれど,もう初回の感動に及ぶことはなかった。