On a Thread of the Web

芥川龍之介が「蜘蛛の糸」を発表して百年。高二の秋の文化祭,クラスの仮装行列のテーマが 蜘蛛の糸だった。お釈迦様の極楽タワーの竹を近所から切り出し,地獄の焔と煙の絵を描いた。犍陀多に続いて蜘蛛の糸(登山部の赤いザイル)に群がる地獄の亡者だったころ。

2022年2月28日月曜日

オデッサ

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ウクライナ からの続き 黒海沿岸の港湾都市 オデッサ は ,人口100万人のウクライナの第三の都市。ちなみに首都 キエフ は人口300万人弱なので,大阪と同じ規模だ。北130kmのところに チェルノブイリ原子力発電所 があり, 事故を起こしたチェルノブイリ4号炉 への観光ツアーも...
2022年2月27日日曜日

ウクライナ

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 ウクライナへ の ロシア の侵略が起こったのは,ウクライナへの NATO の拡大にたいする強い拒否反応を誘導し,ドイツとロシアの間の天然ガスパイプライン, ノルドストリーム2 を妨害するための米国の思惑による部分があるという話があった。事の真偽はわからないが,日本のメディアはア...
2022年2月26日土曜日

関係量子力学(2)

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Relational Quantum Mechanicsを関係量子力学と訳したけれどこれでよかったのか気になる。Relationalは形容詞なので ,関係的とかではないのかと思った。考えてみれば,リレーショナル・データベースの場合もカタカナでなければ関係データベースなわけで, 英...
2022年2月25日金曜日

関係量子力学(1)

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 関係量子力学 について, Stanford Encyclopedia of Philosophy で勉強してみる。Copyright © 2019 by Federico Laudisa, Carlo Rovelli で本人が書いているので安全なやつだ。 関係量子力学(Rel...
2022年2月24日木曜日

平方完成

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  平方完成 は,入試問題を解くときなど,条件設定の場面でたいへん重宝する技法だ。ちょっと手計算が面倒な式がでてきたので,Mathematicaに任せようと思った。 ところが,探してみてもMathematicaで平方完成する関数が組み込まれていないようなのだ。もしかしたら調べ方が...
2022年2月23日水曜日

ヘルゴラント

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 ヘルゴラント は,ドイツの北部,北海に浮かぶとても小さな島である。 ゲッチンゲン の ハイセンベルク は,1924年9月から1925年4月末までコペンハーゲンの ボーア の理論物理学研究所に在籍した。5月に入って,花粉症を避けるためにヘルゴラントに10日ほど滞在し,そこではじめ...
2022年2月22日火曜日

三次方程式の解

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 二次方程式の解は,与えられた2次式を 平方完成 すればよいので,公式を忘れても導ける。まあ,平方完成の手順を理解して導出できるくらいなら,かつて曾野綾子に「二次方程式の解の公式を学んだことは,人生において何の役にもたたなかった」とボロクソに腐された解の公式もすぐに出てくるだろう...
2022年2月21日月曜日

二項分布と正規分布

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統計物理学のための準備シリーズが続く。ここでは,$N$が大きいときの二項分布を正規分布で近似する方法を確かめる。 アボガドロ数$N$個の粒子を,左右2つの箱に確率$p$と$q$($p+q=1$)で入れるとき,分配される粒子の個数の確率分布は二項分布に従う。すなわち,左の箱に入る粒...
2022年2月20日日曜日

スターリングの公式

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 d次元球の体積からの続き 統計力学をはじめるには,スターリングの公式が必須なので菊池誠のテキストで復習する。 ガンマ関数$\Gamma(x)$は,階乗の実数への拡張と考えることができる関数である。$x$が自然数$n$のときに$\Gamma(n+1)=n!$を満足し,次の積分で定...
2022年2月19日土曜日

d次元球の体積

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 来年度の統計物理学の準備をしている。 先日購入したばかりだが,阪大の湯川諭さんの統計力学の教科書はなかなか読みやすいと思ったが,その師匠の菊池誠「 統計力学のはじめの一歩 」も結構よかった。これまでテキストに指定されてきた,講談社基礎物理学シリーズの北原・杉山の統計力学は取っつ...
2022年2月18日金曜日

MAUD委員会

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 フリッシュ=パイエルスの覚書 の続き 1940年2月に書かれた,フリッシュ=パイエルスの覚書は,上司であるバーミンガム大学の マーク・オリファント (1901-2000)に渡された。フリッシュより4歳,パイエルスより7歳上だ。ことの重大さが理解され,3月には,イギリス防空科学調...
2022年2月17日木曜日

アインシュタイン=シラードの手紙

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フリッシュ=パイエルズの覚書 からの続き  比較のために,DeepLの助けを借りて訳出してみた(ときどき重要な部分がとばされているので注意が必要)。 核分裂連鎖反応 に必要なウランは数トンであるという知識の段階で出された手紙である。 連鎖反応は,1933年に レオ・シラード (1...
2022年2月16日水曜日

フリッシュ=パイエルスの覚書

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ハイゼンベルグ原子炉 からの続き マンハッタン計画 につながったのは, アインシュタイン=シラードの手紙 ではなく, フリッシュ=パイエルスの覚書 だったということで,その前半をDeepLを使いながら訳してみた。後半は,ウラン235の臨界質量を計算するための物理的なパートである。...
2022年2月15日火曜日

イプシロン作戦

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コペンハーゲン からの続き  第2次世界大戦中のコペンハーゲンにおけるハイセンベルクとボーアの対談の意味を考えるために,ナチスドイツ敗戦後のイギリスのファーム・ホールにおける会話がしばしば取り上げられる。Wikipediaは英語版しかないので,簡単に紹介すると, イプシロン作戦と...
2022年2月14日月曜日

コペンハーゲン

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ライプチヒ実験炉事故 からの続き 1942年6月のライプチヒ実験炉事故の1年前に遡る。ハイゼンベルグは,1941年から1944年にかけて,ドイツの占領地であったヨーロッパの各地をドイツ文化宣伝局の代表として訪ずれている。そのひとつに,1941年9月,コペンハーゲンのニールス・ボー...
2022年2月12日土曜日

ライプチッヒ実験炉事故

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ハイゼンベルグ原子炉 からの続き  ナチスドイツの原爆開発については,まじめに学んだことがなかった。優秀な科学者の多くが英米に亡命してしまい,残されたのはハイゼンベルクやハーンなどわずかであり,ノルウェーの重水工場が連合国によって破壊されたために,完全に頓挫していたというイメージ...

ハイゼンベルグ原子炉

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  レオ・シラード (1898-1964)が アインシュタイン (1879-1955)を使って,米国大統領の フランクリン・ルーズベルト (1882-1945)に宛てた 原爆開発を進言する手紙 を書いたのは1939年だった。これを発端とし,1940年の フリッシュ=パイエルスメモ...
2022年2月11日金曜日

高取城

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 晴れた祝日だったので(まあ年がら年中休日だらけかもしれないが) 高取城 に行くことになった。自宅のベランダからは標高583mの高取山が見えているが,その山頂の山城だ。車で40分南に走ると明日香の先に高取町の古い町並みがある。 無料の観光駐車場から高取城までは,3km弱で440m...
2022年2月10日木曜日

WHOのデータ

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 WHOによる, COVID-19における世界各国地域別の感染者・死者数日別データ をjson形式で取り込んでいたが,形式が変わったのか読み込めなくなってしまった。jsonの形を再び分析する気にならなかったので,探してみると WHO Coronavirus (COVID-19) ...
2022年2月9日水曜日

乗法的積分

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新型コロナウィルス感染症の オミクロン株の感染者数 を見ている。かつては,実行再生産数が話題になることが多かった。いまは,前週との感染者数の比較によって増加や減少の傾向が議論されている。その場合でも,指数関数的(等比級数的)な振る舞いかどうかをみるには,曜日による変動を除くために...
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