芥川龍之介が「蜘蛛の糸」を発表して百年。高二の秋の文化祭,クラスの仮装行列のテーマが 蜘蛛の糸だった。お釈迦様の極楽タワーの竹を近所から切り出し,地獄の焔と煙の絵を描いた。犍陀多に続いて蜘蛛の糸(登山部の赤いザイル)に群がる地獄の亡者だったころ。
喫茶店で出てきたアメリカンがカップすれすれだったのを見て,「なにこれ,つるつるいっぱいや」といったところ,それどこの方言なのとつっこまれた。「えーと,この前テレビでやっていた青森・・・東北じゃないか」と返事しながら検索すると,なんのことはない,福井・金沢だった。そうか,それで自然に出てきてしまったのか。それにしては,これが金沢弁であるという認識がなかったというのも困った話である。完全に金沢弁だとわかっているものも多い中,一部が意識の表層から脱落しつつあるのかもしれない。
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