2019年2月1日金曜日

初めての旅

数日前に,日本映画製作者連盟の新年記者発表があり,クイーンのボヘミアン・ラプソディが2018年度の興行収入トップで100億円を越えた,とテレビのニュースでやっていた。東映グループ会長ですっかりおっさんになってしまった岡田裕介が映っていた。

岡田裕介といえば,映画の「赤頭巾ちゃん気をつけて」の薫クンであり,同じ森谷司郎監督の「初めての旅」の主人公である。両作品ともに森和代が主人公の相手役として出演している。高校時代に米島誠二君が森和代を絶賛しており,今はなくなってしまった金沢劇場(東宝の配給館,ゴジラシリーズも日本のいちばん長い日もここで観たのだ)に一人で行ったのが48年前の高校2年の冬か。さらば青春を含む映画音楽は小椋佳だった(青春−砂漠の少年− 岡田裕介と森和代のナレーション入り)。そして,その小椋佳が東大出身の銀行員だとわかったときに,二人でかなりがっかりしていたのもなつかしい。

庄司薫の薫君シリーズでは「白鳥の歌なんか聞こえない」が,NHKの銀河テレビ小説でドラマ化され,主演が荒谷公之と仁科明子だったのだが,やはり岡田裕介−森和代ペアには勝てなかった。岡田裕介は70年代半ばには映画プロデューサに転じ,その後父親の岡田茂の後をついで東映の社長になる。

P. S. 何年か後に,「初めての旅」は曽野綾子が原作だということに気がついた。あの曽野綾子だ…orz。まあ,ストーリーから考えて “むべなるかな” なのであった(岡田裕介が岡田茂の息子であるという状況から考えると2乗で効いているのか,現実の権力関係は青春を凌駕する…orz)。

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