2019年1月8日火曜日

ラグランジュ点(3)

ラグランジュ点(2)の続き)

$\rm{L}_3$についての補足:

ウィキペディア日本語版のラグランジュ点では,$\rm{L}_3$について次のように書かれている。「3 番目のラグランジュ点である $\rm{L}_3$ は地球から見て太陽の裏側にあり、太陽からの距離は太陽から地球までよりもやや遠い。」

ウィキペディア英語版のLagrangian Pointsではどうだろうか。
L3 in the Sun–Earth system exists on the opposite side of the Sun, a little outside Earth's orbit and slightly further from the Sun than Earth is. (This apparent contradiction is because the Sun is also affected by Earth's gravity, and so orbits around the two bodies' barycenter, which is, however, well inside the body of the Sun.)
いずれも,地球の軌道の外側ということになっている。しかし,太陽と地球の距離を$R$とすると,太陽と$\rm{L}_3$の距離は$R$より小さくなる。英語版の説明にあるように,太陽−地球系の重心から地球までの距離と比較すれば,太陽と$\rm{L}_3$の距離のほうが大きいという意味のようだ。

なお,太陽−地球系の重心は太陽の中心から 449km 地球寄り(太陽内部)にあり,$\rm{L}_3$は太陽を挟んだ地球の対蹠点から 262km 太陽寄り(太陽を中心として太陽-地球距離$R$を半径とする円内)にある。

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