2026年4月16日木曜日

殺人出産:村田沙耶香



図:殺人出産の書影(アマゾンから引用)

2016年の芥川賞作家の村田沙耶香(1979-)の「コンビニ人間」が Kindle unlimited に登場していたので,何だか得をしたような気になって早速ゲットした。そうこうしているうちに,他の作品も Kindle Unlimited にあがっていた。「殺人出産」もその一つだ。他に,「授乳」「マウス」「星が吸う水」なども入手した。中短編集の「星が吸う水」と「殺人出産」を読んだ。生殖SFだった。朝井リョウの「生殖記」と共鳴しているところもある。

「殺人出産」は,殺人出産,トリプル,清潔な結婚,余命の4つの作品を集めたものだ。それらの文体は軽いが,アイディアや設定はほとんどSFだ。10人出産すると1人を殺す権利が与えられるという100年後の世界を淡々と描いた表題作。サスペンス・ミステリーとして読むと,ちょっと拍子抜けかもしれない。より本格的な,SF(だとみえる),「消滅世界」「世界99」の方を速く読んでみたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿