2024年6月23日日曜日

大阪公立大附属植物園

天理から枚方への山越えの道は,この十数年,車で頻繁に通っている。その道中,県境の山道を降りた交野のあたりに,大阪市立大学の植物園があることは知っていたが,今回初めて訪れてみた。

入口には車止めのバーがあり,車を一時停止させて受付で入場券を購入するよう案内される。入場料は大人は350円,駐車料金は500円で,65歳以上の大阪府民は150円と優遇されている。左奥には駐車場があり,バスも停まれるようになっている。

入り口の近くには,オニバスやスイレンの池が整然と並び,職員の方々が作業に励んでいる姿が見られる。温室もあるが,これはバックヤードであり非公開になっている。日本産樹木見本園を進むと,立派な年代物の樹が並び,その先は森の中を歩くハイキングコースのようだ。

一周して明るい広場に戻ると,そこにはメタセコイアの木がそびえ立っている。これは1941年に植物学者の三木茂(1901-1974)が発見したもので,かつては化石植物だと思われていたが,中国に生き残っていることが判明した。三木茂は京都帝国大学の理学部を卒業し,1947年から49年まで大阪学芸大学の教授だった。その後,大阪市立大学に移り,理学部附属植物園の園長を務めた。これが,今では家族連れにお薦めのスポットとなった大阪公立大学附属植物園だ。




写真:大阪公立大学附属植物園案内板(撮影 2024.6.21)

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