2023年4月7日金曜日

フリクション

フリクションは,パイロットが出している消せる筆記具である。フリクソンではない。日本では2007年にフリクションボールが発売されたが,たぶん,そのころに買ってしばらく使っていた。まあまあ楽しいのだけれど,ある日,大学事務局の梶山さんが,ジェットストリームが書きやすいといってるのを聞いて,早速試してみたところ確かに書き心地がよかった。それ以来,三菱鉛筆のジェットストリーム3色ボールペン(0.7mm黒赤青)をずっと使い続けている。

フリクションボールの原理は,ボールペンの後ろにあるゴムでこすると摩擦熱でインクが変性して消えるというものだ。ウィキペディアによると「摩擦熱による消色温度が65 °Cに設計されていいて,これを上回る高温の環境では書いた内容が全部消える。逆に復色温度(-20 °C)を下回る環境では消した内容まで復活する」とのことだが先日まで知らなかった。

冷やすと消えたのが復活するといわれ,「本当かよ?」といって冷凍庫から保冷剤を出してきて挟んでみた。渦巻きを書いて消したのだがそれが復活する気配もない。違うんじゃないというと,-20°Cが必要だという。仕方がないので,メモ用紙を冷凍庫に突っ込んでそのまま忘れていた。

次の日,なんで冷凍庫にメモ用紙があるのというので,あわてて回収したところ,確かに消えたはずの渦巻きが復活していた。昔の日本の技術はすごかった。


写真:冷凍庫で一晩過ごして復活した渦巻き


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