2023年2月2日木曜日

ChatGPTの近況(2)

ChatGPTの近況(1)からの続き

そうこうしている内に,OpenAIは,ある文章がChatGPTのようなAIによって作られたものか,人間が書いたものかを判別するツールをオープンした。AI Text Classifier である。どうやら教育・学習の場で ChatGPTが使われることに対する批判への一つのエクスキューズのような雰囲気だ。なお,Educator considerations for ChatGPT にOpen AI側からの詳細なコメントがある。

AI Text Classifierには,現在のところ次のような制限事項がある。
・最低1,000文字(約150~250ワード)が必要である。
・分類器は必ずしも正確ではなく,AIが生成したテキストと人間が書いたテキストの両方を誤って分類することがある。
・AIが生成したテキストは,分類器を回避するために簡単に編集できる。
・分類器は,主に大人が書いた英語のコンテンツで学習したため,子供が書いたテキストや英語でないテキストでは間違う可能性が高い。(つまり日本語には対応していない)
一方の,ChatGPTの方には,数学的な扱いが少し賢くなったようなメッセージが見えた。早速,二次方程式の問題に挑戦する。x^2-5x+6=0 である。これは簡単に因数分解できるのだけれど,解の公式を当てはめて答えの3と2を導いている。しかし,2x^2+3x-2=0 の場合は,x=(-3 ± 5)/4 までは正しいのだが,最後の答えが 2と-1なのだ。なんでやねん。

次に,ChatGPTに,"please explain the general method so solve quadratic equation, for junior high school students" と入力して得られた1150文字の回答をAI Text Classifierにいれると,確かに,AIが作った文章だと判定された。まだ様子見の段階。

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