2020年6月13日土曜日

これでわかった! 世界のいま

NHKの日曜夕方の番組「これでわかった!世界のいま」は結構たのしみでみていたけれど,6月7日の放送で大きくつまづいた。以前から韓国や中国を取り上げる際に顕著だった(これらにも見るに堪えないものがしばしば登場していた)。NHKの国際部や政治部の偏向がとても気になる番組だったが,ここにいたって,人権センスがゼロであったことを露呈してしまった。国際部といい政治部といいひどいことになっているものだ。

番組の構成は,例の池上彰の週間子どもニュースのフレーバーを引き継いでおり,レギュラー出演者に坂下千里子を配置しつつ,上から目線で国際部や政治部のスタッフが「子ども」に教えを垂れるという構造になっていた。そこに陥穽があったわけだ。パックンやサヘル・ローズなども準レギュラーになっておりうまく構成すればとてもよい番組になりうる。いかんせん,今のNHKのニュース系番組全体が(社会部発信の一部を除いて),政府よりにねじ曲がっているために,こんなことになってしまったのだろうと思う。

「なにも知らない人々を啓蒙するためにわかりやすくデフォルメする」だとか「対立する双方に対等な言い分があるので是々非々とするのが中立性である」だとかのジャーナリズムに対する誤った観念に囚われすぎているのだろう。

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