相互関税率の通知に係わる7月9日付のトランプからの手紙の第2弾が,Truth Socialで公開されていた。時間的な余裕はあったけれど,NHKの朝7時のニュースではまだ取上げられていなかった。誤表記や誤発音などの単純編集ミスは多いのに仕事が遅いNHK。
15 フィリピン 20%(17%)
16 ブルネイ 25%(24%)
17 モルドバ 25%(31%)
18 アルジェリア 30%(30%)
19 イラク 30%(39%)
20 リビア 30%(31%)
21 スリランカ 30%(44%)
22 ブラジル 50%(10%)
相変らず出鱈目のような気がする。ブラジルは,現在訴追中のボルソナーロ元大統領をトランプが支持しているため,アメリカの対ブラジル貿易は黒字なのにもかかわらず,内政干渉のために高額関税をかけることになった。もうなんでもありである。
トランプからの手紙は国名と関税率以外はすべて同じ文章なのだが,ブラジル宛のものは理由が別なので異なる文がついていた。
私は前大統領のジャイル・ボルソナロ氏と知り合い、取引をしたことがあり、彼を非常に尊敬していました。他の多くの国の指導者たちも同様でした。ブラジルが、在任中世界中で高く評価されていたボルソナロ前大統領を、アメリカ合衆国を含む各国から尊敬されていた人物として扱った方法は、国際的な恥辱です。この裁判は行われるべきではありません。これは即刻終了すべき魔女狩りです!ブラジルが自由な選挙に対する陰湿な攻撃を繰り返し、アメリカ人の基本的な言論の自由の権利を侵害していること(最近、ブラジル最高裁がアメリカ ソーシャルメディアプラットフォームに対し、数百万ドルの罰金やブラジル市場からの追放を脅迫する秘密かつ違法な検閲命令を数百件発行したことが示しています)、2025年8月1日から、ブラジルから米国に輸入されるすべてのブラジル製品に対し、セクター別関税とは別に50%の関税を課します。この50%の関税を回避するために転送される商品は、その高い関税の対象となります。DeepL.com(無料版)で翻訳しました。
図:これがブラジルです(ChatGPT 4o による)
Gemini 2.5 Flash DeepResearch調べによれば,2023年度において,
米国 輸出(2.3%) → 445億ドル → ブラジル 輸入(16% 第2位,中国 22%)
米国 輸入(1.2%) ← 390億ドル ← ブラジル 輸出(11% 第2位,中国 31%)
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米国の貿易黒字 55億ドル(≒8000億円)
米国 輸出(2.6%) → 797億ドル → 日本 輸入(20% 第1位,中国 x%)
米国 輸入(4.8%) ← 1482億ドル ← 日本 輸出(10% 第2位,中国 y%)
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米国の貿易赤字 685億ドル(≒9兆6000億円)
P. S. 7月10日付けでカナダ宛の手紙も公開された。税率上げる理由はフェンタニル。さらに,7月11日付けでメキシコとEUも。あとは中国(30%)①がどう決着するか。
23 カナダ 35%(25%)⑦
24 メキシコ 30%(25%)②
25 EU 30%(20%)⓪
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