2025年4月8日火曜日

そば楽

3月下旬の話。冷蔵庫が空になったので買物に行きましょうと車で出かけた。今年は3月に入っても寒い寒いと縮こまっていたら,いつの間にかドライブ車中の日差しが暑く感じられる。気候の変化には滅法弱くなってしまった老人夫婦である。

買物のついでに昼食もどうでしょうとなったが,奈良には適当なお店があまりない。どこにしようかとあれこれ悩むのが日常茶飯事だ。此の度もやはり思いつかないので,とりあえずドライブしながら探すことにして,目的地を大和郡山の慈光院に設定する。

そこまでは良かったが,現地に着いてみると面倒な細い坂道を上がったところが駐車場でちょっとめげてしまう。仕方がないので,慈光院をパスしてともかく食べるところを探すことに。グーグルマップで見つけた近くの蕎麦屋に向かったが,大きな道路に面した小さな間口の店で駐車場もない。スルーする。

口が蕎麦になってしまったので,第二候補を探すと郡山城の裏に「そば楽」という店を見つけた。案内に従いわかりにくい駐車場にとりあえず車を止めて,店に向かうと普通の民家ではありませんか。大丈夫か,どうする,やめようか,とかいいながら玄関を開けるとお客さんは2-3組あるようで一安心。

お爺さんとお婆さんと息子がやっている石臼引き手打ちそばの店だった。銀行員を定年退職した御主人が自宅を改装して始められたようだ。さっそくとろろそばかけそばを注文したが,これが絶品なのである。麺は透き通るようでコシがあり出汁も自然でくせがない。なかなかこんな美味しい蕎麦屋はありません。

普通の天ぷら蕎麦だと高畑の吟松がおいしかったのは覚えている。まあ,そこまで蕎麦探検をしているわけではないけれど,これまでに食べたベスト5には入る。次回はおすすめのざるそばセットでそばがきや蕎麦団子に挑戦してみよう。



写真:そば楽の玄関に掛けられた写真


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