2023年3月7日火曜日

プログラミング遍歴(2)

プログラミング遍歴(1)からの続き

(4) Mathematica:
Mathematicaについては既に書いているので,少し捕捉しておく。物理数学だったか計算物理だったかの授業で,Mathematicaを何年か授業で教えていたことがある。情報処理センターでは,キャンパスライセンスが導入されていて,実習室のMac(一時 Silicon Graphics のIndigo?)を使って,一通りの基礎的文法から微分方程式までをカバーしていた。

その経験があったので,卒業生の杉木君が尼崎小田高校のSSHの担当のときに,柏原キャンパスで高校生対象の1-2日のMathematica実習を実施した。尼崎小田高校では出前授業でMathematica/Excel?を使ったケーキカップの落下実験をとりあげたこともある。

(5) Perl:
インターネットの教育利用についてをテーマとするようになったのは,1994年からだ。1995年から7年ほどの黎明期に,インターネットと教育という教育利用サイトのリンクリストを運営していたが,それと連動して,全国の学校に対するアンケート調査を実施していた。今ならば絶対にアウトになりそうなやつだ。

まだ,数が少なかった学校のウェブページをクロールして,何階層かをダウンロードする。そこからメールアドレスをとり出して,ここに年1回アンケートを送り付ける。この処理にperlを用いた。wgetやlynxで入手したHTMLファイルからメールアドレスを切り出して,ユニークなものにすること。メールアドレスのデータをまとめて自動的にメール送信すること。こうした処理には,当時はPerlが最適任だったのだ。

(6) Julia:
もう退職が近づいてきたころに出会ったのがJuliaだった。スーパーコンピュータでガリガリの並列計算をするような仕事には縁遠くなってしまったので,Julia程度の軽快で高機能なプログラミング言語は大変有難かった。Mathematicaほどの自由度にはかけるが,手続き的プログラミングでは,Juliaの方が使いやすいので,現在はこの両者を使いわけている。COVID-19のシミュレーションはJuliaで,北朝鮮ミサイルのシミュレーションはMathematicaでという具合だ。



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