2023年1月29日日曜日

茶道

NHKの近畿のニュースで小学生の茶道教室の話題があった。アナウンサーが茶道(ちゃどう)と発音して紹介している。NHKは最近よく間違えるわと思ってみていると,2回目も「ちゃどう」と。あれ,もしかして「さどう」だと思っていた自分のほうがおかしいのか?

さっそく,物書堂の精選版日本国語大辞典で確かめてみると・・・
ちゃ-どう【茶道】〘名〙
①茶の湯を催すことによって静寂閑雅の境地にはいり,礼儀作法を修める道。…。さどう。

さ-どう【茶道・茶頭・茶堂】〘名〙
①(茶頭・茶堂)茶事をつかさどるかしら。…。
②(茶道)茶の湯。…。
[補注]茶の湯の道のことを「さどう」というのは江戸時代まではまれであり,また,茶頭との混同をさけるために「ちゃどう」というのが普通であった。
お〜い,早く教えてくれ〜。70年近く生きているのに知らなかった。たぶんそんなことが他にも沢山在るわけで,まあそれはそれでいいのかもしれないけれど・・・。なお,大辞林でも「ちゃどう」がメインで「さどう」がサブの扱いだった。

ということは,これまでも「ちゃどう」という言葉がしばしば聞こえてきてもおかしくなかったのだけれど,思い込みフィルターで完全に無視していたに違いない。高校の時は茶道部(さどうぶ)とよんでいたはずなのだが。

[参考]
(1) 裏千家,表千家の英語ページでは,Sadoはでてこない。Chanoyu だ。
(2) 日本政府観光局サイトでは,"These practices developed into sado, the art of the Japanese tea ceremony."とある。
(3) Googleでは,sado "Tea ceremony" 78,800件,chado "Tea ceremony" 65,300件
(4) Wikipedia(英語)では,The Japanese tea ceremony (known as sadō/chadō (茶道, 'The Way of Tea') or chanoyu (茶の湯)) 
(5) ChatGPTでは,Q:How do you pronaunce Japanese Tea ceremony as Japanese word.
A:The Japanese word for "tea ceremony" is "chado" or "sado" (茶道) which is pronounced "cha-doh" or "sah-doh" respectively.

一般的には,互角というところなのかもしれない。


図:The kanji characters for chadō, the 'Way of Tea' (Wikipediaから引用)

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