2019年9月8日日曜日

OECD国際成人力調査

早川タダノリさんの『「日本スゴイ」のディストピア―戦時下自画自賛の系譜』ではないけれど,このところ,日本すごい番組が巷にあふれている。あるネトウヨの方が,大人の学力は日本が世界一だとおっしゃってて,本当かと思い調べてみた。

確かに,OECD国際成人力調査PIACC:ピアック)の結果が2013年に報告されていた。OECD加盟国等24か国・地域が参加し,16歳~65歳までの男女個人の「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力」及び調査対象者の背景(年齢,性別,学歴,職歴など)を調査したものである。調査目的は,成人のスキルの社会経済への影響や,スキルの向上に対する教育訓練制度の効果などを検証し,各国における学校教育や職業訓練など人材育成政策の参考となる知見を得ることのようだ。

その結果,日本の順位は,読解力1位,数的思考力1位,ITを活用した問題解決能力10位であった。2021-2022年には第2サイクルの調査が始まる予定である。

一方,2004年度の科学技術白書では,科学技術基礎概念の理解度の国際比較調査の結果が示されていた。日本,米国やEUなど西欧の17カ国が対象であり,日本は13位であった。

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