2019年7月4日木曜日

フッ化水素酸

たいへん残念なことには,いつの間にか韓国バッシングがこの国の作法となってしまったようだ。韓流ドラマにはまったときは(いまでもそうだが),50年前と比べてなんとすごい世界に変貌したのかと思っていたのだが,いつの間にか逆コースである。政権側が率先してあの調子だから,ネトウヨだけでなく,多くのマスコミやインテリ層が安心して叩きにかかっている。これというのも日本が余裕をなくすほどの衰退の坂を下っているからだろう。それに反比例するように,日本スゴイと中国+朝鮮半島 disの合唱が聞こえてくる。

その制限品目のフッ化水素,常温では気体で扱いにくそうなので,フッ化水素酸として使いそうなものだけれど,よくわからない。大阪の2つの中小企業が国内生産シェアのほとんどを握っているようだ。高等学校の化学で,細心の注意を払いながらフッ化水素酸を取り扱い,ガラスに文字を書いて腐食させる実験を行った。何やら意味ありげにKの文字を書いたのだった。

理数科に在籍していた当時の金沢泉丘高校の理科では,生物や化学はそれぞれの実験室で授業があり,ごくたまには生徒実験もあった。地学は教室だったが,プリントを使った地質図の作業などがあった。ほとんど受験問題対応であった物理だけはまったく実験がなかった(一度だけ,光の実験があったかもしれない)。数学の時間でさえ,プログラム電子式卓上計算機やアナログ計算機でのプログラミング実習があったのだが。今はSSHに指定されているので,当時とは大違いだと思われる。さて,それにもかかわらず,物理に興味があって,物理学科に進学することになってしまった。たぶんSFの影響だ。

当時,物理の次に興味を持ったのは生物である。これもSFの影響だ。遺伝と進化の未来を夢見てこれからは生物学の時代だと思った。阪大の受験でも第2志望は生物学科だった。そんなわけで,受験科目でもないのに定期試験で生物の勉強に集中していたため,医学部に進学するのかと思われていたことあるが, 生まれつきの臆病者で血を見ると卒倒するので医者にはなれない。

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